ワイルドライフ(1997年) | 勝手に映画紹介!?

ワイルドライフ(1997年)

ワイルドライフ

楽天のDVD-outletで300円で購入したリユース(レンタル落ち中古)DVD「ワイルドライフ」を鑑賞…青山真治の初期監督作品の1本。前にこの監督にハマった時期があって…ジャケのデザインが統一されていたDVDを何本か購入したことがあったんだけれども、これはその時に買わなかったような気がする。たぶん、今まで見逃してたんじゃないかな?今回、見ても記憶になかったし…鑑賞経験はなかったと思う。ソフト自体もけっこう古めなので…非スクイーズ収録とソフトのクオリティ面で少々難ありだが、映画の中身は非常に面白かったよ。

元ボクサーの酒井宏樹は、津村商会の社長、津村健三に出会ったことでパチンコの釘師になっていた。ある晩、津村の娘・理恵と数年ぶりに再会し、お互いに惹かれあっていく。また、かつての同僚、水口邦男という男とも久しぶりに顔をあわせていた。しばらくして、理恵と食事をしていたレストランで、関西弁を喋るヤクザ・伊島茂樹に声をかけられ、「水口から預かった封筒を渡瀬」と脅されるのだが、酒井には何のことかさっぱりわからなかった。その直後、津村が何者かに誘拐されてしまう。酒井は津村を助けるために情報収集を始めるが…。

原作は今年の直木賞受賞作家でもある黒川博行の「封印」という小説だそうだ…オイラは未読です。黒川博行といえば、かつて週刊誌でグリコ森永事件の犯人扱いされてしまって、その件で名誉毀損の裁判を起こしていて…それで勝訴したなんて報道が、ちょうど今日の朝刊に掲載されてましたよね。狙ったわけじゃないんだけれども…実にタイムリーな鑑賞でした。主役の釘師に豊原功補、会社の社長にミッキー・カーチス、関西弁を喋るヤクザに國村隼、ホモっぽい刑事(実際にどうなのかは後半で判明)に矢島健一と…役者陣もなかなかの曲者揃い。

ストーリー的には、そんなに奇を衒った内容ではなく、それこそTVの2時間ドラマでもいいんじゃないかなって思うんだけれども、編集やカメラワークが実に凝っていて、カットが変わっていないのに(円形レールを使ったワンカット撮りだと思われる)、カメラがグルっと対象人物の周りを一周しすると、知らないうち(カメラに写っていない間)に取調室の話し相手が変わっていて、短時間で時間軸が行ったり来たりするという…なかなかトリッキーな演出を見せてくれる。そういう演出が随所に出てきて、とても映画らしいリズム、余韻が楽しめたんだよなぁ~。

トラブルに巻き込まれてしまった主人公が、傷つきながらも…行方不明になった知人を探し出すというハードボイルドな展開ながら、登場人物同士の会話がとてもリズミカルかつコミカルで、妙なユーモラスも感じられる。國村隼さんが喋る関西弁もそうだけれども、カタコトな言葉の外国人とか…言葉のイントネーションが作品の不思議な魅力に影響していると思う。飄々とした態度の豊原功補が、ヤクザと渡り合って、予想通りにウルトラCを決めてくれるラストがとても痛快。クールな主人公なんだけれども、意外と恋愛下手なところはとても微笑ましいです。


監督:青山真治
出演:豊原功補 夏生ゆうな ミッキー・カーチス 國村隼 光石研 矢島健一 MIYOKO 斉藤陽一郎


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