記憶探偵と鍵のかかった少女(2013年) | 勝手に映画紹介!?

記憶探偵と鍵のかかった少女(2013年)

記憶探偵と鍵のかかった少女

【鑑賞日:2014年10月1日】

本日はシネコンのファーストデイ…ここ最近、1日と10日は109シネマズ湘南へ遠征という機会が増えてきたオイラ。せっかくなのでシネプレックスで上映がない作品のハシゴをと考えてはいたものの…このところ劇場鑑賞が多すぎなので、結局1本だけの鑑賞に落ち着く。イーストウッド監督の「ジャージー・ボーイズ」も気になったのだが、公開前から見たいなぁと思っていた「記憶探偵と鍵のかかった少女」の方をチョイス…初回上映がお昼過ぎのスタートというのも鑑賞にはちょうどいい時間だった。なんだけど…この選択が、大きな障害になってしまったのね。

早めに出かけて、辻堂の駅前にあるブックオフでも覗こうかなぁって思って家を出たら、ちょっと待て“電車が止まってる!”…なに~、東海道線が人身事故だと!?ちょうどオイラが駅に着いた時に、下りの電車は動き始めたんですけど…オイラが利用しようとしていた上りは復旧までまだしばらく時間がかかるという。電車に乗れば10分程度でついてしまう距離ではあるし、まだ上映時刻まで2時間くらいはあったんだけれども…映画のチケットを先にネットで予約しちゃっていたので、万が一の事を考えると…ここは交通手段を変更すべきではないかと思案…。

事故が起きたのは午前9時50分頃だったらしい…こんなことなら、もっと家を早く出て10時スタートの「ジャージー・ボーイズ」も見ればよかったんだよ。そうすれば、事故が起きた時間には、もう映画館の椅子に座っていたことだろう。仕方がないので…駅からすぐに自宅に引き返し(何気に徒歩1分ですから)、車での移動を選択!雨がけっこう降っていたんですけど幸い道路は空いていて…目的地には11時ちょっと過ぎに着いたかな?って、その頃、ちょうど電車が動き出したみたい…線路下の地下道を通過してる時に、列車が発車するのが見えた。

でも…目の前に目的地が見えてるんだけれども、下手くそな運転手が多いので、駐車場に入るまでに若干、渋滞に巻き込まれる(伊豆ナンバーの車が横入りしてきて、オイラの一台前にいた横浜ナンバーがもたもたしてるから入られちゃった)。やっぱ…電車が動き出すのを待った方が良かったのか?まぁ、なんとか上映時間の1時間前には車も駐車できて…ブックオフをひやかす余裕もあったんですけどね。こんなわけでバタバタしちゃいまして…映画を見る前からかなりヘトヘトでした。って、すいません前置き長くて…このあとから映画の話題に入ります。

他人の記憶に潜入するという特殊能力を持つ、記憶探偵ジョン・ワシントン…これまでにいくつもの難事件を解決してきたのだが、妻の自殺がきかっけで、しばらく仕事から遠ざかっていた。金銭的な理由もあり復帰を決意…上司のセバスチャンの計らいで、アナという16歳の拒食症の少女の記憶に潜入する仕事を引き受ける。アナの両親は、過去の記憶から原因を探り出し、なんとか娘を症状を改善させたいと願っていたのだ。実際にアナと対面を果たすジョン…彼女はIQがずば抜けて高く、子供のころから色々と問題を抱えていたという事もわかってくるが…。

他人の記憶に入り込むなんていうのは…過去にもどこかで見聞きしたような話ではある(これが夢だったら「インセプション」だよね)。でも、トリッキーな設定であることには違いがなく、特殊なミステリーではあると思うんですね。最初は、家族に軟禁状態になっている金持ち娘の拒食症の原因を突き止めるって話だったんだけれども…記憶を紐解いていくうちに、彼女が色々な問題を抱えているのが判明するわけですよ。で、主人公の探偵は…親身になって、助けようとするんですね。でも、その娘がメイドを突き落すという事件が発生する。

もともと仲が悪かった継父は…こんな野蛮な娘は施設送りだと息巻くんだけれども、対する娘は「自分は何もしていない、濡れ衣だ」と涙目で訴えるのよ。どっちが本当の事を言っているのか?それを解決するには、もっとディープに記憶を探らなければならないんだけど…出てくる、少女の過去が問題だらけで…。でも、記憶探偵は見せられた少女の記憶を鵜呑みにするわけではなく、一応、“間違った記憶、作られた記憶”なんていうのも疑ってみる。真実を見極めるために、記憶の中に登場した人物に実際に会って、少女の言い分を確かめようとする。

一見、トリッキーな作品に見えたんだけれども、話が進むにつれ…思ったほどそうでもなくなってですね、案外普通のミステリーに落ち着いたよね。ぶっちゃけ…主人公が若い娘に鼻の下を伸ばして、いいように踊らされてたってだけの内容でして(笑)、明らかに少女の方が一枚上な感じがありありと伝わってくるのよ。一応、作品全体に仕掛けもあったりするんだけど…設定を聞いた段階である程度予想していた結末でしたし、これも意外と驚きがなかったりするんだよね。ミステリアスな雰囲気は悪くないだけに、もうひとひねり欲しかったかなと。

でも…ヒロインのアナを演じたタイッサ・ファーミガ嬢の小悪魔的な魅力はなかなかでして、オイラも色々と騙されれ、翻弄されてみたいなぁって気分にはなりましたね。つーか、あんな風にされたら、普通の男、特におっさん連中はコロっと騙されちゃうだろうって思ったもん。ミステリーとしては物足りないが、「ロリータ」のようなロリコン映画としてみると、間抜けで、単なるむっつりスケベのおっさんだった記憶探偵も、いくらか魅力的にみえてくるし、それなりに楽しめるのでは?原題は“MINDSCAPE”なんだけどアメリカでは“ANNA”ってタイトルなんですね。


監督:ホルヘ・ドラド
出演:マーク・ストロング タイッサ・ファーミガ サスキア・リーヴス ブライアン・コックス ノア・テイラー


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