インフェルノ 大火災脱出(2013年) | 勝手に映画紹介!?

インフェルノ 大火災脱出(2013年)

インフェルノ 大火災脱出

週のはじめに、井口昇監督の新作DVD「ライヴ」目当てで借りたツタヤのセットレンタル4本のうち、最後に残っていた1本「インフェルノ 大火災脱出」を鑑賞。8月の新作なんだけれども、借り逃がしていた作品で、ツタヤ限定レンタル、まだセル版も出ていないんだよね。この作品を借りたいっていうのがあったから、GEOよりも割高なツタヤのセットレンタルで今回は妥協(本当は雨が降ってたので、GEOより近いツタヤにしたっていうのも理由の一つなんだが)…一番見たい作品でもあったのだが、1週間レンタルOKの新作だったから、鑑賞を後回しにしていた。

ダーグンとクンは兄弟で優秀な消防士だっただ…どんな時でも規則優先の兄ダークンと仲違いしてしまった弟のクンは、ヘッドハンティングで、消防士を辞め、防火セキュリティの仕事をはじめる。それから4年…身重の妻シーラを産婦人科が入っている商業センターへ送るダーグン。シーラは付き添いを希望するが、ダーグンは仕事を理由に断ってしまう。シーラは仕事優先のダーグンに苛立ちが隠せない。仕方なしに一人で病院に向かうシーラ、そこでバッタリ、義弟のクンに行きあう。クンの職場も同じビルだったのだ。やがて、そのビルで火災が発生し…。

タイトルから想像できるように…香港(中国)版「タワーリング・インフェルノ」な火災系パニック映画です。韓国映画でも「ザ・タワー 超高層ビル大火災」なんていうのが、ちょっと前にあったばかりなんだけれども…アジアでこの手の作品が流行ってるんですかね?優秀な消防士兄弟がいるんだけれども、兄のラウ・チンワンの方は規則優先で、曲がった事が大嫌い。基本がしっかししてれば、絶対に災害を防げる、人命を助けられると信じているところがある。一方の弟のルイス・クーは、現場では臨機応変も大切だろうと、意見の食い違いを見せるわけ…。

結局、兄弟は仲違いしてしまい、兄はそのまま消防士の道を進み、弟は防災セキュリティの会社を立ち上げビジネスマンとして手腕を働かせるようになる。年月が経過して…兄チンワンの嫁さんがご懐妊。でも、自分の子供ができたということをちゃんと考えているのか…仕事を理由に、煮え切らない態度をとる旦那に、ちょっとご立腹な様子の嫁さん。で、一人で病院へ行くんだけれども、その病院には疎遠になっていた義弟(チンワンの弟)のオフィスがあって、久しぶりに顔をあわせる。そんな時に、運悪く火災が発生してしまうと、そんなお話です。

煙草の不始末から、あっという間に最新セキュリティの高層ビルが火だるまになってしまうとすごい展開なんですけど…香港・中国を舞台にした話だと…ありえるかも?と妙な説得力なんかもあったりするのも確かだ。さらにビル内に有害物質の薬品を隠し持っていた企業があって、それに火が引火してしまい延焼は広がるは、毒ガスは発生するはでもう大変。これがご都合主義だなんて言ってるレビューを某所で見かけたが、日本だって住宅街で工場が爆発することが、最近は日常茶飯事。まして、中国の話になると、ない話じゃないだろうよ。

本作でも扉のところに段ボールを山積みにしてて、消防隊員が侵入できないなんてシーンが描かれていたが…歌舞伎町あたりの雑居ビルなんかでも、何年も前に起きた火災の教訓なんてぜんぜん活かされてないらしく、こんなような危なっかしい場所って、まだまだいっぱいあるらしいしと聞くしな…。でも、一番の原因は喫煙者のマナーの悪さだろ?現実でも、未だに火のついたタバコをポイ捨てするヤツとか多いし(ウチなんて家の前の花壇とかにやられる、マジ火事になったどうする?)、最低限のマナーを守れないなら、タバコなんて吸うなと言いたいよね。

ヘリコプターまで落ちてきた韓国映画の「ザ・タワー 超高層ビル大火災」と比べると…火事の規模のわりに犠牲者も少なく(ゼロではない)、もうちょっと派手でも良かったかなと思うけど…兄弟愛や夫婦愛を描いた人間ドラマはそこそこ見応えがありまして、寡黙で、人付き合いが不器用なチンワンがやっぱ渋い。枝葉のようなエピソードで、火事の最中に犯罪(とってもチンケなものだが)も進行しているなんていうのが香港映画らしいと言えばらしい。話に絡んできた犯罪者が、改心するようなそぶりも見せず、小悪党らしい末路を迎えるのがちょっぴり愉快でした。


監督:オキサイド・パン ダニー・パン
出演:ラウ・チンワン ルイス・クー アンジェリカ・リー チェン・スーチェン ジリアン・チョン マーク・マー


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