濁った春~男たちの戦い~(2011年) | 勝手に映画紹介!?

濁った春~男たちの戦い~(2011年)

Tatanka

日曜日にWOWOWのジャパンプレミア枠で放送した「濁った春~男たちの戦い~(原題:Tatanka)」をエアチェックしておいたので鑑賞…直前までWOWOW別チャンネルで録画していた「ウルトラマンタロウ」の一部エピソードが、台風絡みの大雨のせいで受信できず録画失敗したんだけれども、こちらは無事に録画できたみたいだぞと安心しかけていたら…ところどころ画面がフリーズ、やっぱり影響出てたみたいだ。ってことは、録画できた分の「タロウ」も、ちゃんと調べてみないとわからないなぁ、こりゃ~。両方ともリピートがあったら録画し直そうっと…。

ミケーレとロザーリオはいつも一緒につるんで悪事を働いていた。ある日、ロザーリオが警察に捕まり刑務所へ…ミケーレはそれを機にボクシングをはじめてメキメキと頭角を現す。トレーナーの勧めもあり、オリンピック出場を目指すようになったミケーレは、“タタンカ”というあだ名で呼ばれる新人のボクサーとして注目を浴びるようになっていたのだが…そこにロザーリオが出所してきて、ミケーレに盗みの片棒を担がせようとする。渋々、ロザーリオについて行ってしまうミケーレは盗みの最中に警備員の顔を見られてしまい…結局、8年も刑務所入りすることに。

兄弟のように仲良しだった少年が、方や極道の道に進み、方やボクサーとして成功をするという…ちょっと北野武の「キッズリターン」を豊富ととさせる内容ですね。イタリア版「キッズリターン」かな?(調べたらWOWOWの解説にもまったく同じことが書いてあった)別の道に進み、お互いに憎しみ合ったりもするんだけれども…なかなか断ち切ることができない縁、絆。この二人が成功と挫折を味わい、やがて青年に成長。ボクサーの夢を諦めきれずに主人公は再出発するわけだけど…やっぱり友人がネックになり…友達ってのは選んだ方がいいぞというお話。

駄目な友人なんだけれども、主人公の方も…なんとなく見捨てることができないんですね。誘われるままに盗みなんか働いてしまうんだけれども、ボクサーの主人公の方が警備員に見つかっちゃいまして、その尻拭いをヤクザな友人がするわけなんだけど…捕まったのはボクサーの方だったという中盤の展開。自分のために殺人を犯した友人の罪をかぶったということなんでしょう。獄中でもボクシングの訓練を続けていた主人公は8年の刑期を経てシャバへ戻って来たんだけれども…ヤクザな世界でそこそこの地位についていた悪友がお出迎え。

一緒に働こうぜって、そそのかすわけだけど…さすがに主人公は懲りてるみたいで、悪事には加担しない、俺はボクサーになるんだ、オリンピックに出るんだと申し出を一蹴する。で、かつてのトレーナーに会いに行くんだけれども、経営難でジムも閉鎖しちゃってまして、今更無理だよと言われてしまう。そこで、あの悪友が、よっしゃよっしゃ、俺が面倒みてやるよと手を差し伸べてくるわけなんだけど…もちろん、魂胆があったわけ。主人公をさっさとプロデビューさせて、賭け事や、八百長試合なんかでひと儲けしようと企む悪友、裏事情を知らない主人公。

再び脚光を浴びだした主人公に…あの悪友が、「八百長で負けろと」と命じてくる。結局、長いものにまかれてしまうのか、それとも今度こそプライドを貫き通すのか?結果、八百長のお膳立てを無視してしまいまして…ヤクザな連中に命を狙われる。なんとか逃げ出した主人公が、ドイツでレストラン経営しているガールフレンドのもとに転がり込みまして、一緒にレストラン経営なんて窮屈な仕事をしていたんですけれども…やっぱり、ボクシングが忘れられない。そしてツテを頼って、闇ボクシングに興じるんだけれども、運悪く警察の手入れが!

ただ、その現場でその筋では有名なボクシングトレーナーと出会いまして、その人物が助けてくれる。で、もう一度、本格的にボクシングを始めるきっかけにつながる。そのトレーナーの指導の下、大きなボクシング大会を目指す。練習相手が、同じジムに所属している女性ボクサーだったりするのがちょっと面白い…この女子絵ボクサーのおねーさんのシャワーシーンがあって、おっぱいとか見せちゃってるから、これは二人がくっついたりするのかなみたいな展開も期待してたが、特にそういうアレはなかったですね。ああ、レストランの彼女とは別れました。

主人公はボクサーとして今度こそ成功できるのか?最後には、あの悪友との関係にも…きっちりと決着がつきます。どうせなら、拳でなぐり合うくらいはあっても良かったんじゃないかなって思うけれども…まぁ、あの悪友も最後は男を見せてくれまして、やっぱりそういう答えを選ぶよなって感じ。地味な作品だったんだけれども、合間に挿入されるボクシングシーンなんかはそれなりに迫力も感じ、男の腐れ縁、友情話として面白く見れました。ドイツで知り合うトレーナーはハリウッド映画でも活躍するラデ・シェルベッジア…「M:I-2」でウィルス作った博士ですね。

「濁った春~男たちの戦い~」で検索してもAmazonでは見つからず、ググってもWOWOWの情報くらいしか出てこないので、ソフトリリースの正式アナウンスはまだの模様。原題の“Tatanka”で検索すると、日本のAmazonでもimportソフトが見つかりますが、どうやら本国イタリア製のソフトのようでリージョンBとなってました。日本語もついてなければ、日本製プレーヤーでの再生も難しいと思うので、無理して購入する必要はないのでは?WOWOWでは9月12日にリピートあり…大雨のせいで映像の乱れがあったから、オイラも録り直さなきゃ!


監督:ジュゼッペ・ガリアルディ
出演:クレメンテ・ルッソ カルミネ・レカーノ ラデ・シェルベッジア ジョルジョ・コランジェリ


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