300<スリーハンドレッド> 帝国の進撃(2014年) | 勝手に映画紹介!?

300<スリーハンドレッド> 帝国の進撃(2014年)

300〈スリーハンドレッド〉~帝国の進撃~

【鑑賞日:2014年6月20日】

雨も降らなかったし、時間がとれたので、公開初日のレイトショーで「300<スリーハンドレッド> 帝国の進撃」を2D字幕版で見てきた…メジャーヒット作の続編ということで、それなりに期待度は高いのだろうか?レイトだと観客が一人とか、二人しかいない時もあるんだけれども…めずらしくボチボチと人が入っていました。中には女子の一人見鑑賞なんていうのもいまして(そういうアンタも一人でしょって?ハイ、そうです)…やっぱりムキムキマッチョなおっさん達の肉体美を楽しみにやってきてるのかなぁ~とか、思わず想像してしまったんですけど(笑)

100万の兵を率いてギリシャに侵攻してきたペルシア帝国相手に、たった300人の精鋭で立ち向かったスパルタの王レオニダスだったが、結局、戦いに敗れてしまった。しかし、彼らの勇敢な行動はギリシャの他の国々にも伝わり、ペルシアと戦う道を選ぶ結果につながった。かつて前ペルシア王を打ち取った事もあるアテナイの勇者テミストクレス将軍も…いち早く、ペルシアの侵攻を察知し、行動を開始していた。幾度となく敵の侵攻を阻止することに成功したが、ペルシアの海軍を指揮するアルテミシアの猛攻はとまらず、遂に海上で激しい戦闘に!

前作の主人公レオニダスと300人のスパルタ兵が敗れたシーンからスタート…ペルシアのクセルクセス王が、スパルタ兵たちの屍を踏みしめながら、いよいよギリシャへ攻め入るわけなんですけど…映画はそこで、ペルシアとギリシャが以前戦った10年前にと時間は遡る。そして今回の主人公となるスパルタとは別のギリシャの都市、アテナイのテミストクレスっていうおっさんが…前ペルシア王を棚ボタでやっつけてしまい、英雄になったという話が紐解かれるわけですね。そんでもって、親父がやられてしまったので、跡を継いでクセルクセスが王になったと。

さらに、クセルクセスがキチ○いじみた暴君へとなっていった背景には、エヴァ・グリーン扮するアルテミシアっていう女指揮官の存在が大きく関わっていまして、実はレオニダスと300人のスパルタ兵がペルシア兵と死闘を繰り広げていたのと同じ時期に、別の場所でこのアルテミシアと今回の主人公テミストクレスたちも戦っていたというのがメインの物語になっていく。とにかく。エヴァ・グリーンのビッチなスケっぷりが圧巻…美しく儚かった「カジノロワイヤル」のボンドガールとは真逆で、とにかく恐ろしい悪女役(お化けみたいな顔はピースの又吉みたいだった)。

ギリシャの抵抗に手こずるこのビッチな女指揮官は、休戦して、ちょっと話し合いをしようぜって、相手の大将テミストクレスを船に呼び出すんですね。で、何を血迷ったか色仕掛けで迫ってきまして、「仲間になれ」と…。映画は2Dでも十分に迫力のある映像だったんですけれども、エヴァ・グリーンのおっぱいだけは3Dで拝みたかったですなぁ~。おっぱいまでさらけ出したエヴァが、大将と獣のようなファックを繰り広げるんですけれども…それこそボンドガールで譬えるなら「ゴールデン・アイ」でファムケ・ヤンセンが演じたオナ・トップみたいでしたね。

アクションはよりスタイリッシュに洗練され、そしてバイオレンスも増えた…完璧に主人公や、ペルシア王を喰ってしまっているエヴァ・グリーンのおかげで、ビジュアル的には退屈しないんですけれども…物語の部分では、ちょっと物足りなさも多いかなと。それこそね、前作をおさらい鑑賞しておいたので…スパルタ兵が敗れた後に、彼らの死を無駄にしないため、ギリシャの国中が一つにまとまったという事実を知っちゃってるわけですよ。まだまだ兵力ではペルシアに及ばないんだけれども、ギリシャだって戦術次第では対等に戦えるぜ状態にまでなっている。

だからね…1作目で描かれていた側面を見せるのではなく、その後をもっとディープに見たいんだよって気持ちが強くなっちゃったんですね。もちろん、1作目の側面、同じ時期を描くのは途中までで、後半は本当の意味での続編、レオニダスと300人のスパルタ兵の死後の話へとようやくなってはいくんですけど…もうちょっと後半の最終決戦に重点を置いてほしかったなぁと。だってスパルタの軍隊が助けに来るのはわかってるんですから…。もちろん、側面を描くことで新事実が色々と出てきて、1作目の物語の補足・補完もしてはいるんだけどね…。

あとはせっかくスパルタ王妃のレナ・ヘディが再登場してるんですから、エヴァ・グリーンとキャットファイトがみたかった。ボンドガールVSテレビ版サラ・コナー…想像しただけでワクワクしちゃうんだけど、スパルタ(や他の都市)の参戦は、本当に最後の最後って感じだったね。結局…続編としては、ストーリーがあまり進んでいない。今回も、もしかしたら大国ペルシアに勝てるんじゃね?って思わせたところで本編は終了。なんだ1作目と同じじゃないか!だからさ、もうちょっとちゃんとした勝敗がはっきりするところまで見たいんだって…。

全体的にテンポアップして、もう10分長くすれば…その先まで描けるんじゃないかなって思うんだけれども、どうやら原作者や製作陣は、あまり興味がない様子で…。それともまた何年後かに続編でも作ろうと思っているのかしらん?自分は1作目をおさらい鑑賞しちゃったんだけれども、かえって1作目なんか見ずに、知識なしで見た方が最後まで興味が持続したのかも?文句を言いつつも、迫力の戦闘シーンとエヴァ・グリーンのおっぱいだけで、映画料金はペイできたと思うし、けっこう楽しめたけどね。予算に余裕があれば、ぜひブルーレイも購入したい。


監督:ノーム・ムーロ
出演:サリヴァン・ステイプルトン エヴァ・グリーン レナ・ヘディ ハンス・マシソン ロドリゴ・サントロ


【米3D盤に日本語字幕ありの情報(詳細はDVDFantasium参照) 】
300: Rise of an Empire (Blu-ray 3D + Blu-ray + DVD)






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