サカサマのパテマ(2013年) | 勝手に映画紹介!?

サカサマのパテマ(2013年)


サカサマのパテマ

雑誌に載っていた「香港警察 最後の激突」という未公開作品が、4月25日リリースだというので、一日前に入荷してることを祈ってGEOへ…あれ、棚に並んでない。おかしい。店員に聞く前に携帯のネットでもう一度リリース日を確かめてみたら…レンタルの解禁は5月2日だった、ガックリ。でも、同じく明日リリースのアニメ映画「サカサマのパテマ 」が入荷していたので手に取る。リリースから2か月近く経ってしまってるけど、ようやく劇場版“あの花”も1本だけレンタル可能だったので一緒に借りれたし、結局、新作を中心にセットレンタルを利用してしまった。

地下集落の長の娘パテマは…親代わりである長代理のジィから何度諌められても掟で禁止されている危険地域への立ち入りをやめようとしなかった。それは、行方不明になったラゴスという青年から聞かされていた、別の世界への憧れも関係していた。そんなある日、地下通路に現れたコウモリ人間に襲われ、パテマは、深い縦穴に落ちてしまった!その頃、地上世界アイガに住む少年エイジが星を眺めていると…目の前のフェンスにしがみつき、今にも“空へ向かって落ちそうな”不思議な少女と遭遇…彼女こそ、サカサマの世界から来たパテマだった。

空から女の子が降ってきた!といえば…言わずと知れた宮崎駿の「天空の城ラピュタ」である、バルス!(ちょっと言ってみたかっただけ)。本作「サカサマのパテマ」は…地下から空に向かって女の子が落っこちてきます…なんだか、文章が変だけど、オイラが間違ってるわけではありません。素人の文章で説明するのが難しい…というか、ややこしい。よくまぁ、こんなヘンテコな設定を考え付いたもんだと…そこの部分だけはほめたくなるね。過去に起きた(人工的な?)大災害が原因で、重力が逆転してしまっている二つの世界が存在しているってことです。

で、片方の世界、普段は地下でひっそりと暮らしている民族の女の子が、ひょんなことから地上世界にやってきてしまい、少年と出会う。地上の世界の方は…近代的で、独裁者による管理された世界になっていて、一般人には情報をひた隠しにしてるんだけど、独裁者は、地下に住んでいる“サカサマ人”の事もどうやら知っているようだ。そして、自分の利益の為に、そのサカサマ人を利用しようと悪巧みしているようだと。陰謀に巻き込まれてしまった少女を助けるために、地上世界の少年が奮闘するんだけど…ついでに世界のカラクリにも迫ると。

まぁ、そんなようなお話です。設定の奇抜さで、ひきこまれることは確かなんだけど…いったい、どの時点で、どっちの重力がどっちにかかるんだよとか、頭がこんがらがってくるのよ。それからさ、地上世界にやって来た女の子は、一日以上、サカサマで暮らしてるんだけど…お前、トイレとかどうすんだよって感じ。描かれてなかったけど、ああそうか、空に向かってスルのか?まぁ、そういうどうでもいいことが気になって、しまうのよね。最大のツッコミどころは、サカサマで抱き合う主人公たち、男の子と女の子がそんな恰好しちゃいかんだろう、なんかスケベ。

えっ、ナニナニ…健全なアニメファンはそんなこと想像しないって?嘘つけ、10人のうち8人くらいはオイラと同じ想像してるだろ?隠すなって…それがアニオタというものだ(笑)サカマサ同士の性質を利用して、凄い跳躍力をみせるシーンなんかの映像は爽快感があるし、面白いことは面白いんだけれども…世界観の説明だったり、この現象の解決方法だったりと、もう一歩踏み込んだ物語を期待してた。独裁者を倒して、隠されていた真実をみんなが知りました…で、終わってしまうと、せっかくの設定がありきたりのアニメに落ち着いちゃったって印象ですな。


監督:吉浦康裕
出演:藤井ゆきよ 岡本信彦 大畑伸太郎 ふくまつ進紗 加藤将之 安元洋貴 内田真礼 土師孝也


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