ラスト・ラン 愛と裏切りの百億円 疾走!フェラーリ250GTO(1992年) | 勝手に映画紹介!?

ラスト・ラン 愛と裏切りの百億円 疾走!フェラーリ250GTO(1992年)


勝手に映画紹介!?-ラスト・ラン 愛と裏切りの百億円


このところのVHS蒐集に利用している楽天のネットショップ駿河屋 で、前回、三池崇史の実質上のデビュー作と言われているVシネ「レディハンター 殺しのプレリュード」を格安で見つけて気をよくしたオイラは、他にも見逃している、またはソフト未所有の三池作品がないかと物色。そうしたら、数本、気になる作品があったのでまたまたポチる…ということで、日曜日に到着した最新の注文分から、「ラスト・ラン~愛と裏切りの百億円~ 」を鑑賞。オイラはタイムセールで300円で入手したけど(普段は350円)、Amazonマケプレ価格は2398円以上!

大手の商事会社、五大商事がビンテージカーのオークションを開催することになった。企画開発室の小野寺は、学生時代からの友人で、元レーサーの森田に、幻のジャン・ピエロ・コレクションを獲得するための橋渡し役を依頼。見事…出品の目玉にすることが決定するのだが、小野寺と五大商事の副社長が、投資目的で車を入手しようとしている実業家の黒沢と結託。金にモノを言わせて、ジャン・ピエロ・コレクションを横取りしてしまう。所有者から、本当に車を愛する愛好家に託したいと言われていた森田は、なんとか取り返せないか考えるのだが…。

これは劇場映画でも、Vシネマでもありません、テレビ東京で放送された2時間ドラマなんですね。業界の羽振りが良かった頃の話だそうで…わざわざフェラーリのデザイン工房で撮影を行ったとか、日本に3台しかなかったフェラーリ250GTOって車を使った走行シーンが登場するとか、車のマニアの間ではなんか話題になったりもしたみたいですよ。オイラも存在だけは知っていたけれども、今まで見たことがなかった。昔、中古ビデオ屋で見かけたことがあったけど、車ものということで、やっぱりやたらと高い値札がついてたので、購入しなかったんだよね。

で、内容なんだけれども…商事会社が高額ビンテージカーのオークションを企画するんだけれども、実は、社内の派閥争いみたいなのも絡んでいて、企画した社員と副社長が結託、わざとオークションを失敗させて、他の幹部社員の失脚を狙っていたと。で、入手困難な目玉のビンテージカーの入手を、 岩城滉一扮する元レーサーの主人公に依頼。話をまとめてくるんだけれども、そのビンテージカーはオークションに出さずに、投資目的の胡散臭い実業家、山城新伍にこっそり売り渡してしまう。で、主人公も「聞いてないよ~」と怒るわけ。

俺は本当に車が好きな人に乗って欲しいんだ、金にモノを言わせ、投資目的で買うヤツになんか幻のフェラーリを譲りたくないと…。さらに、柴俊夫演じる、話を持ってきた商事会社の担当者っていうのが、学生時代の友人なんだけど、実は、イケメンで元レーサーっていう主人公にやたらとコンプレックスを抱いていて、いつかギャフンと言わせてやるぜと、虎視眈々と機会を窺ってたわけなの。だから親友だと思っていた相手に裏切られる形になり、ショックが隠せないわけ。で、最初は諦めかけるんだけれども…一発逆転の方法を思いつくと。

その方法とは、もっとレアなビンテージカーを発掘してきて、実業家の山城新伍に買わせよう。資金が足りなくなれば…車に愛着があるわけではないので、最初に入手したビンテージカーを手放すはずだと。もちろん、そんなホイホイとレアな車が見つかるわけがないから、そうだビンテージカーに見えるフェラーリを自分たちで手作りしちゃおうぜとなる(笑)一応、フェラーリではあるらしいんだけど、ビンテージとしての価値はないってこと。それって、詐欺行為と変わらないんじゃないかって思うけど…オークションというのが、グレーゾーンってことだよね。

車に無知なおっさんが、価値のないものに大金をはたいただけなんだから(笑)見事、主人公の作戦は成功…。大して、盛り上がりのある話でもないんだけれども…最後にバブルがはじけたりして、そういった当時の世相をうまく笑いにつなげるあたりに、三池作品らしさが感じられたりもするんだよなぁ。主人公が元カノ、萬田久子とのラブロマンスを回想するシーンは出来損ないのトレンディドラマ風だし、柴俊夫扮する友人の嫁、真行寺君江が密かに主人公に好意を寄せてて、それを歯ぎしりしながら旦那が見ているなんて光景は安っぽい昼ドラ風でもあった。

友人の子供が「フェラーリに乗りたい」っていうので、主人公がオープンカーでドライブするなんてシーンがあるんだけれども(助手席には友人の嫁を乗せて)、シートベルトもしてなければ、チャイルドシートもないのを見て、なんか時代を感じさせるなぁと思った次第。走行中のオープンカーで、ガキがはしゃぎまくり!時代を感じさせるといえば…友人の妹役(兄夫婦の家に同居)で、飯島直子が出てたけど、昔はこんなイモっぽいブサイクなねーちゃんだったのかとビックリ。声は確かに飯島直子なんだけど、顔が今と違いすぎる!!


監督:三池崇史
出演:岩城滉一 萬田久子 柴俊夫 真行寺君江 本郷功二郎 大出俊 飯島直子 山城新伍


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