青春の蹉跌(1974年) | 勝手に映画紹介!?

青春の蹉跌(1974年)


 勝手に映画紹介!?-青春の蹉跌 


近所のブックオフの中古ビデオコーナーで100円でGETしてきた「青春の蹉跌 」を鑑賞…最近、御年62歳で結婚したというニュースが飛び込んできて、話題になった桃井かおりと、萩原健一が共演した…70年代の文字通り青春映画…といっても、爽やで甘酸っぱい内容とは程遠く、けっこうほろ苦い内容ですね。今現在は、DVD化されておらず、Amazonのマケプレでは、な・な・な・なんと~…12400円(より)というかなり高額なプレミア価格がついている!!いや、100円でGETしちゃって、マジでいいんですか?って感じでしたが…。

かつて学生運動にも参加していた江藤賢一郎は…現在はアメフト部で活躍しながら、司法試験の合格を目指す法学部の学生だった。賢一郎は、クリーニング店の娘・大橋登美子の家庭教師をしていたのだが、彼女が志望の学校に合格したのを祝い、2人でスキー旅行へ出かける。その時に、2人は関係を持ってしまい、その後も逢瀬を重ねる。賢一郎には、経済的な援助をしてくれる叔父がいたのだが、その叔父の一人娘・康子と久しぶりに再会し、2人はお互いに意識するように。やがて2人は婚約することになったのだが、登美子の妊娠が発覚し…。

ストーリーなんかは、そんなに凝ったもんじゃないよね。大学生の男ショーケンが…幼馴染で金持ちの女、壇ふみと、簡単にヤれる若い娘、桃井かおりを天秤にかけて…結局は、金持ちの壇ふみを選んでしまうんだけれども、桃井かおりが駄々をこねて、さらに“妊娠”という隠し玉まで突きつけてきて、ショーケンを窮地に追い込む。だんだんと、桃井かおりがウザくなってきたショーケンの方も、奥の手に出てしまうという…今日日、2時間サスペンスでもあまりお目にかからないような、ストレートな男女の愛憎話って感じですよね。

まぁ、そんな感じの単純明快なお話なんだけれども…ショーケンと桃井かおりの濡れ場がなかなかエロい…ややぽっちゃり気味の桃井かおりの健康的な白い裸体がとにかく眩しすぎる。監督はロマンポルノなんかを撮ってた神代辰巳なんでね、そのあたりの雰囲気づくり、見せ方が非常に巧いです。特徴的な桃井かおりのあの喋り(若いころからあんな喋りなんですね)で、 喘いでる姿もけっこうそそられる。そして何度目かの濡れ場で、「私うまくなったでしょ?」なんてショーケンに語るセリフが、後になってみると色々と奥深かったりもするんだなぁ。

もう一人のヒロイン、壇ふみの方は…脱いでません(期待してたんだけど、なかったよ、残念)。お嬢様という事で、蓮っ葉な魅力の桃井かおりと違って、清純な色香とでも言いましょうか…唯一のセクシーショットである、水着シーンがとてもチャーミングであった。でも、あんなに可愛らしい顔して、狙った男をモノにしようとする、女のしたたかさみたいなのは持ち合わせてて、ショーケンもそういうところに引っ張られていってしまったんだろうなぁって感じだ。まぁ、どちらか選べって言われたら、オイラも迷わず壇ふみを選ぶだろうなぁ(笑)

この映画を見て思った事といえば、ちゃんと避妊をしましょうってことか?それと男だったら、女が堕ろす時は責任を持って見届けろよなって感じかな?(そういえば、「いつかギラギラする日」で多岐川裕美を孕ませてたなショーケン)女が何と言おうと、最初の段階で病院についていってれば…おかしなことにはならなかったかもしれないのにね。でも、まぁ…最後にはちょっとしたどんでん返しなんかもあったりして、その部分は驚いたけどな。逃げられないところまで追いつめられたショーケンだったけど、あんな方法で逃げたか…なラスト、印象的でした。


監督:神代辰巳
出演:萩原健一 桃井かおり 檀ふみ 河原崎建三 赤座美代子 荒木道子 高橋昌也 森本レオ 泉晶子


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