マタニティ・ブルース(2011年) | 勝手に映画紹介!?

マタニティ・ブルース(2011年)


 勝手に映画紹介!?-Maternity Blues 

何週間か前にWOWOWでエアチェックしておいた「マタニティ・ブルース(原題:Maternity Blues) 」を鑑賞…これも日本でソフト発売前に初お披露目、初放送となるジャパンプレミア枠の作品。事件を起こしてしまった女性たちが暮らす精神病院を舞台にしたドラマで、2011年のヴェネチア映画祭で話題になった作品だとか。今現在は、日本のAmazonでは検索できず…日本での正式リリースはアナウンスされていない模様。アメリカをはじめとする海外Amazonで、イタリア盤のDVDが入手できるみたいですが、PAL仕様、字幕なしの模様なので、要注意!

事件を起こしてしまったが、精神的な病と判断された人たちが収容されるとある精神病院…そこにまた、一人の女性が収容されることに。彼女はうつ病が原因で、子供を死なせてしまったクララだった。病院内には同じような境遇の女性たちがたくさん生活しており、エロイーゼ、ヴィセンツァ、リナといった面々と同室となる。彼女たちもまた、自分の子供を亡くしていたのだ…。罪を悔いて、死にたがっていたクララも、彼女たちと触れ合う事で少しずつ心境に変化が生じる。そんな時、初めて夫が面会に訪れて…。

何か犯罪を犯したらしいというのは伝わってくるのだが、最初は曖昧な感じ。まぁ、タイトルだとか、本編前に挿入されていた解説などからも、“子供の命を奪った母親たち”を描いた作品であるというのが伝わってきたので、事情を納得してみているわけですけど…。新しく入ってきた女性が、自分の罪を悔やみながらも、同じような境遇の女性たちと触れ合い、支え合う事で少しずつ前向きになっていくとそんな感じの話を淡々と綴る。患者たちは個性豊か、何事も経験豊富でまとめ役的な年増のオバチャンをはじめ、若くて優しいけど、アル中っぽいねーちゃんとか。

その一方で、新入り患者の旦那らしい男が、外で生活する様子も描かれる。直接的な描写はないんだけれども、自分の親たちとの会話などから、やっぱり最近になって子供を失ったらしいいというのが伝わってきて、ちょっと自暴自棄気味な印象。で、カフェを営んでるんだけれども…常連のシングルマザーとその子供を、愛おしそうに見つめてるんだ。ある日、そのシングルマザーが旦那を食事に誘う。あれ、これはおさっさんを口説こうとしてるのかな?それとも、事情を知っていて、手を差し伸べようとしているのだろうか…?

育児放棄や児童虐待なんてニュースは、日本でも日常茶飯事なわけで、それなりに心を痛めたりもする。いまだに独身のオイラ、まして男だし…世のママさんたちの苦しみなんて、それこそ想像するしかないんだけれども…そんなオイラなんかでも将来、子供の親になんかなれるんだろうかという不安くらいは抱いたことがある(その前に嫁さん見つける心配しろよというツッコミはナシだよ)。子供なんか、授かればみんな変わるよっていうけどさ、実際どうなんだろうね…。主人公が衝動的にとってしまった過去の行動を思い起こすシーンはショッキングだった。


監督:ファブリッツィオ・カッターニ
出演:アンドレア・オズヴァルト モニカ・バラドノウ キアラ・マルテジアーニ マリーナ・ペナフィーナ


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DVD Maternity Blues










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