セルビアン・フィルム(2010年) | 勝手に映画紹介!?

セルビアン・フィルム(2010年)


勝手に映画紹介!?-セルビアン・フィルム

日本に入ってくる前から、輸入盤ソフト等でマニアの間では話題になっていたハードゴア映画「セルビアン・フィルム 」…7月にDVD&ブルーレイ発売も済んでいたんだけれども、今まではセルオンリーだったみたいでレンタルショップに置いてなかったんだけれども、11月16日にようやくレンタル解禁になったようで新作コーナーに並んでいたので借りてきた。いち早く作品に触れてた人のネット評なんかを見ると、相当凄い内容らしいということで…さすがのオイラも鑑賞に耐えられるだろうかとちょっと心配だったんだけれども…。

元カリスマポルノ男優のミロシュは、現役時代に数々の共演女優を虜にしてきたのだが、今では愛する妻と息子を抱えて、すっかり家庭人になっていた。しかし金銭的に生活が苦しくなり、昔馴染みの女優から紹介された、仕事に興味を抱く。その内容は海外向けのハードコアポルノで、ミロシュには男優として参加してほしいという。自宅まで迎えに来た高級車に乗り、とある豪邸に向かったミロシュは、そこでヴィクミルという怪しい男と対面。作品内容も詳しく伝えられないうちに、高額報酬に目がくらみ出演契約のサインをしてしまうのだが…。

映画の公式サイトで高橋ヨシキさんが「ホステル」なんかを引合いにして作品を評していたが…確かに、セックス絡みで悪夢のような状況に突き落とされてしまうという事で、オイラもちょっと「ホステル」を思い出してしまった。でも、逆にこちらの作品の方がストーリーとか意外とちゃんとしている。一世を風靡したカリスマポルノスターが、生活苦で仕方なしに自分のイチモツで大金を稼ごう、家族のために頑張ろうとするあたりに、なんだか妙な哀愁を感じてしまい、主人公にどんどん共感していってしまうのだ。

冒頭からいきなり下品な絡みシーンで幕開け…でもそれが主人公の過去に出演したポルノ映画であるという、劇中劇的なオチで笑わされてしまうんだけれども、そのDVDを自分の息子がこっそりと見てしまっているというシュチエーションでさらに笑ってしまう。幼い男の子が親父が出演しているポルノを見て、性の目覚めを感じてしまう、両親が戸惑いながらその意味をさりげなく教えるシーンがとにかく微笑ましいいんだけれども、こういうシーンがあったからこそ、ラストの衝撃度が増すのも確かなんだけれどもね。

先述の劇中映像のポルノだったり、嫁さんとのHシーンだったり、裸のおねーちゃんは頻繁に出てくるものの、前半はどこがハードなんだろうなぁって思う程度であった。ただ、主人公が出演する作品の撮影が開始されると、徐々にアブノーマルな方向へ進んでいき…半端な児童ポルノなんかよりも、もっと鬼畜なシーンが登場する。ただ、さすがに映像はほとんどモザイク処理されているので、目を背けたくなるほどではなかったものの、モザイクの向こう側を自分なりに想像すると、そこまでやっちゃうかという驚きはかなりありましたけどね。

ドラックを打たれて、前後不覚に陥る主人公…見ているこちら側も、一瞬…どうなったのか話が繋がらなくなったりして、まさにポルノ版、ハードコア版“ハングオーバー”状態。血まみれの主人公が、トイレで用を足すと真っ赤な血尿が出るんだけれど、いったい何があったんだよと…。やがて今までの撮影済みビデオを見返し真相にどんどん近づいていくんだけれども、その中に登場する覆面姿の拷問男の正体がわりかし簡単に見抜けてしまい…あとはオチまで予測できてしまうんだけれども、逆に想像通りすぎて驚いてしまう。この映画、逃げてないな…と。

とにかく壮絶な展開てんこもりのクライマックス…救いようのないどん底状態に叩き落としてくれるんだけれども、最後の最後まで駄目押しがあって、ゾワっという怖さを感じた。北野武の「その男、凶暴につき」でさ、関係者がみんな死んじゃったけど…ラストカットで“同じ穴の貉”はまだまだいたってなってるじゃない?あんな感じの…結局は、主人公を地獄に引きずり込んだ奴らの、それを上回る悪党がごろごろいるんだなぁってところに一番の怖さ、悪意を感じるのであった。あんなものも貫いてしまうチン●の硬さだけは、絶対に男はうらやましいと思う筈だ(笑)


監督:スルディアン・スパソイエヴィッチ
出演:スルディアン・トドロヴィッチ スルディアン・スパソイエヴィッチ セルゲイ・トリフュノヴィッチ


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