主任警部アラン・バンクス 第4話「報復の行方」(2011年) | 勝手に映画紹介!?

主任警部アラン・バンクス 第4話「報復の行方」(2011年)


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引き続き、WOWOWでエアチェックした「主任警部アラン・バンクス(原題:DCI Banks) 」(全4話)を消化…最終話の「報復の行方」を鑑賞。なんか、地味で、グダグダ感の強かった本シリーズも…前回の第3話が思いのほか面白いエピソードに仕上がっていたので、最後もぜひ同じテンションを保ってほしいところ…。今回は上司の密命を受けて、失踪した娘探しに奔走するアラン・バンクスが、とんでもない深みにはまっていく姿がちょっとおもろい。今回もあらすじ以降でネタバレ記述ありですので…気になる方はご注意ください。

白昼堂々と起きた、車の強奪事件…主任警部アラン・バンクス率いる犯罪捜査部が捜査に乗り出したのだが、その直後、バンクスは上司のライデル警視正から呼び出されてしまう。実は警視正の娘エイミーが失踪してしまったのだが、警視正の妻がネットでエミリーのヌード写真を見つけ、発狂寸前となり、どうにか内密に娘を捜しだしてほしいと懇願されてしまう。強奪事件の捜査をアニーたち部下に任せたバンクスは、写真を手掛かりに一人でロンドンへ向かう。一方、アニーは犯人を特定し、潜伏先へと向かうのだが…犯人が何者かの殺されてしまい…。

まったく別件に見えた強奪事件&殺人事件と、アラン・バンクスが受けた密命の失踪人探しが…いつの間にか重なっていき、真相に向かうという毎度のパターン…そのあたりの展開には、それなりに驚きもあったのだが、アラン・バンクスって刑事は、やっぱり無能なんじゃないかというイメージが払拭できないところが、シリーズを通しで見てきて、逆に面白く感じてしまったところである。結局、部下の女刑事アニー・カボットと目に見えて深い関係にはならなかったものの…お互いのラブ光線が、捜査に支障をきたしているのは間違いないはずだ(笑)

渋々、受けてしまった上司の依頼…適当に処理するつもりが、警視正のカミさんの泣き落としで、ちょっとやる気になるアラン・バンクス。やがて、失踪した娘が…マフィアのボスに囲われているという事実に直面し、なんとか彼女を助けようとする。最初は抵抗を見せた警視正の娘も…アランには気を許した様子で、無事に連れ帰ることに成功するんだけれども、これで強盗&殺人事件に専念できると思った矢先に、再び警視正の娘が失踪し…あろうことが死体で発見される!マフィア絡みの犯行を疑う中、そのマフィアが先の殺しにも関連してきて…。

娘の救出をした時に、ドラックと酒でラリラリ状態の若い女を、いくら保護のためとはいえ自分のホテルの部屋に連れ込むなんて…軽率だろと思っていたら、案の定…それがアラン・バンクス本人の窮地に繋がってしまう。警視正を娘殺しの容疑者とにらんだアランだったが、逆に警視正から娘との不適切な関係を疑われ…さらに事件を調べてたアニーに、二人でホテルに入った事実を突き詰められる始末。見てる側は何もなかった事を知ってるが、アニーのあの口調は「若い女とホテルなんかいって」という、明らかに嫉妬である…自分は犯人と寝たくせに!

事件の捜査から外されるアラン・バンクス…全4話の中で、邪魔者扱いされるのは2度目である(笑)でも、前回同様、勝手に捜査を継続するアラン。クライマックスで最高に笑ったのが、ある人物に●●が犯人だから協力してくれとと頼みこみに行ったら、その人物が、いきなり「私がやりました」と犯行を自白してしまうという点。見当違いのアランの迷推理で、またまた棚ボタで事件解決だよ。こういうかっこ悪さがアラン・バンクスである。事件解決後、「本当は信じてたけど言い過ぎた」と…自分の非を認めたアニー、やっぱり単なる嫉妬だったんじゃねーか!


監督:マレク・ロージー
出演:スティーヴン・トンプキンソン アンドレア・ロウ コリン・ティアニー ロレイン・バローズ ジャック・ディーム


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