逆転裁判(2011年) | 勝手に映画紹介!?

逆転裁判(2011年)

勝手に映画紹介!?-逆転裁判


【鑑賞日:2012年2月15日】

約一か月ぶりの劇場鑑賞…昨晩、シネコンのレイトショーで「逆転裁判」を見てきた!カプコンの人気ゲームを三池崇史が実写映画化。普段、あまりゲームをやらないオイラも、このシリーズは最初の何本かをプレイしている。実際のリアルな裁判を再現したわけではなく、独自の設定で裁判を描いているゲームなので、コミカルで漫画的な内容ではあるんだけれども、アドベンチャーゲームにハマったファミコン世代のオイラとしては、かなり楽しんだゲームだった。それを三池が映画化するんだから、見に行かなないわけにはいかないよね!

凶悪犯罪が増える日本では裁判のスピード化を図るため“序審裁判”システムを導入。これは検事と弁護士が直接対決し、3日で判決を下すというものだ。そんな時代、新人弁護士・成歩堂龍一は世話になっている先輩弁護士・綾里千尋が殺されるという事件に直面する。容疑者は千尋の妹で、霊媒者・綾里真宵…成歩堂は彼女の無罪を信じ、弁護を引き受けるのだが、法廷で戦うことになった相手の検事が、成歩堂の幼馴染でもあるエリート検事の御剣怜侍だった!次々に真宵が犯人である事を示す証言や証拠提示され、ピンチになる成歩堂だが…。

昨年の実写版「忍たま乱太郎」が意外と大人の鑑賞に堪えうる内容であった三池崇史…今度はどんなお馬鹿映画になっているのやらと期待して見に行ったが、これがどうして意外と普通…というか、ゲームまんまやねん!三池さんが演出で暴走しなくても、元ネタがやりたい放題暴走していたって事でしょうか?監督の演出方針としては、ゲームの世界観を忠実に再現するという事だったのでしょうね。そりゃー…生粋のミステリファンが見たら、穴がボコボコのストーリーなんだけど、ほとんどゲームに忠実(一部端折りもあるが)なストーリー展開ですから凄い。

それに加えて、見事にハマった役者陣のコスプレ演技…成宮の成歩堂も良かったけど、斎藤工の御剣と、中尾明慶のヤッパリ矢張がハマリすぎだろ。イトノコさんや裁判長、大沢木あたりもゲームのイメージにぴったり…最初の方にチラっと出てくる脇役の検察官とかも似てた。ただ、容姿はそれなりだったが桐谷美玲の真宵の声が甲高すぎて、ちょっと気に障るかなと思ったのはオイラだけ?おなじみのテーマ曲にのせて、トノサマンが巨大化するところはあっぱれというしかなかった。欲を言えば、法廷バトル中も、ゲームと同じBGMが欲しかったかな?

CGを使った派手な演出もあったのだが、それとセリフだけではやや散漫な印象を受けてしまい…そのあたりが、いつもの三池映画と比べたら、控えめでおとなしい印象を受けたのかなぁと。どうせだったらバッドエンドやゲームオーバーなども再現しても面白かったかもしれない(そういえば昔、「弟切草」でそんなネタがあったなぁ)。ゲームでは表現できていなかった部分の補完、証拠を提示するモニターが大げさに稼働するなんていうハッタリは、三池作品らしいあえてチープなCG映像で作品世界によくマッチしていた。


監督:三池崇史
出演:成宮寛貴 斎藤工 桐谷美玲 中尾明慶 大東駿介 柄本明 檀れい 谷村美月 石橋凌 小日向文世


【ノベライズ小説が出ています】
逆転裁判 (小学館文庫)