リアル・スティール(2011年) | 勝手に映画紹介!?

リアル・スティール(2011年)

 

勝手に映画紹介!?-リアル・スティール


【鑑賞日:2011年12月15日】

先週から公開が始まっている「リアル・スティール」をシネコンで鑑賞してきた…見た目は実写版トランスフォーマーもどきのメカが、ボクシングをするというロボット版ロッキーな物語。ディズニーが配給を手掛けているだけあり、ファミリードラマとしてもかなりの直球。本国アメリカでも評判になり、日本での評論家受けなんかも上々らしい、お正月映画の大本命な1本。と、煽ってみたけど…映画館はけっこうガラガラだった。まぁ、勝負は冬休みが始まるこれからって事でしょうかね?

チャーリー・ケントンは、かつて凄腕のボクサーだったが、人間同士の格闘技がすたれてしまうという時代の波に押され、今では高性能ロボットを使って行うロボット格闘技のしがないプロモーターの身であり、行く先々借金トラブルを抱えていた。そんなチャーリーの元に、別れた妻の死が知らされ、幼い時に別れた11歳の息子マックスと対面することに…。ひょんなことから、ひと夏を一緒に過ごすことになったのだが…そんなある日、新しいロボットを作るために忍び込んだスクラップ工場で、ATOMという旧式ロボットを発見し、マックスは気に入ってしまい…。

挫折を味わった人間が再び頂点を目指す、そして生き別れていた親子が絆を深めていくと…スポ根とファミリードラマの王道を描きつつ、日本のロボットアニメな設定をふんだんに盛り込んでますな感じですね…作り手のジャパニメーションへの敬意の現れみたいなのは随所に感じられ、やたら小道具に日本語が記されていたりする。主人公メカがよりによって“ATOM”だし、その“ATOM”を入手する前に、チャーリーたちが入手したヒール系のロボット、鉄人28号をもっと不恰好にしたような濃紺のメカには、“悪男”と漢字で記されている。

なんだ、“悪男=ワルオ?”って、イモ欽トリオの西山浩司の顔がチラついてしまったのはオイラだけではないはずだ(笑)クライマックスでマックスが来ていたTシャツにも、カタカナで“ロボット”って書いてあったし…何のイラストが描いてあるのかまでは、よくわからなかったけど、やたらと視界に“ロボット”の4文字が入ってきて、気になってしょうがなかったぜ。そんなマックスが、ロボットの操縦桿(リモコン)を握ってるところなんて、まるで金田正太郎みたいだ。親父が、メカのシャドー機能を使ってボクシングを教えるところなんぞ、さしずめGガンダム?

他にも、言語が違って音声を認識しないなんてネタは…エヴァンゲリオンだし、スクラップからメカを組み立てようとするところはガンヘッド?結局、ATOMOを発見したので、スクラップをつなぎ合わせてロボットを作るという当初の計画は断念するんだけどな…。一応、この作品ではボクシングが基本ルールになっていたが、リングでロボットが戦うというシュチエーションを知った時に、真っ先に思い出したのが「プラレス3四郎」なんだけどさ。実際に、これらの作品の影響を受けたかどうか知らんけど、ロボットアニメ好きの人は、けっこう懐かしさも感じるはず。

とにかくごった煮なんで、元ネタがなんなのかなんていうのが逆にわからなくなってしまってるから…独自の面白さが出ていたのではないかとも推測。何より、あれだけお腹いっぱい、ロボットの活躍が見れて、「トランスフォーマー」を見た後のような、妙な疲れ、虚脱感がないのはやっぱり素晴らしいんじゃないでしょうか?ぶっちゃけ、「トランスフォーマー」よりもオイラは面白かったぞ。続編があるとするならば、今度はロボットたちに、変形と合体も盛り込んでほしいかなと…ささやかな願望です。


監督:ショーン・レヴィ
出演:ヒュー・ジャックマン エヴァンジェリン・リリー ダコタ・ゴヨ ケヴィン・デュランド アンソニー・マッキー 


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