パーフェクト・ブルー(2010年) | 勝手に映画紹介!?

パーフェクト・ブルー(2010年)


勝手に映画紹介!?-パーフェクト・ブルー

WOWOWでエアチェックしておいた「パーフェクト・ブルー 」を鑑賞、宮部みゆきの原作を映像化したWOWOWのドラマで、原作は未読。TV放送後に、劇場公開もされている作品なんだけど、WOWOWの公式サイトでもドラマとして扱われているので、オイラのジャンル分けも日本ドラマとさせていただきます。初放送は2010年の2月頃だったかな?その頃はまだWOWOW加入前だったので、放送で見れず…劇場公開なんかしちゃったので、オイラが加入して以降はなかなか再放送してくれなくて待ってたんだよね。DVDは既にリリース済なので、GEOの100円レンタルとかで何度借りちゃおうと思った事か…でも我慢してて良かった、ようやくHVでの再放送。

パーフェクトゲームを達成するなど、将来を嘱望されている有名高校球児、諸岡克彦…その弟の、進也が素行不良で家に寄りつかず、困り果てた両親は、蓮見探偵事務所に、進也を見つけて連れ戻してほしいという依頼をする。所長の蓮見浩一郎の娘で、調査員の加代子は、繁華街を探し回りようやく進也を見つけるのだが…その帰り道に、進也の希望で回り道をしたところ、人が焼かれているという殺人現場に遭遇!なんと、その被害者は克彦だった!直前にも、克彦のユニフォームが盗まれ、燃やされるという事件が起きており、何か関係があるのか?弟の進也は、何か事情を隠しているようにも見えるのだが…?

高校球児の不審死という導入部はなかなか面白く、そこに親や兄弟の家族の関係や友情などのドラマが絡み、さらには製薬会社が企てる陰謀も出てくるなど、どんどん話のスケールがでかくなっていくんだけれども、推理ミステリーとしては、最初の段階で、もろネタバレしており、せっかくの壮大な謎が、あまり活かされていないように感じてしまった。原作を活字で読んでれば、きっとそんなネタバレなんかにはならないんだろうけど、映像では事件の真犯人の芝居とかに、やっぱり引っかかる部分ってあるわけですよね。原作を読んでるファンの人には、逆に何の影響もないのかもしれないけど…。

あそこまでネタバレしてるなら、殺人の真の犯行現場を視聴者に推理させるようなヒント的な映像も見せても良かったよね?ネタバレの要素を、推理する楽しさで誤魔化せたと思う。いかにもヤクザな人たちが出てきて、事態の収拾を図ろうとするあたりは、だいぶ興ざめしてしまうが(事件のキーマンがあっけなく殺されてしまい、それが映像では全く描かれてなく、ヤクザたちの言葉の説明のみでかたずけられてしまう)…やっぱりな、真犯人の犯行の詳細告白あたりで、逆に面白さを挽回してくる。死人のために(いや死んじゃったからこそなのかな?)、そこまで名誉に拘るのかと…あんな告白を一緒に聞かされる、残された家族とか、マジで切ねーよ。


監督:下山天
出演:加藤ローサ 中村蒼 津田寛治 小市慢太郎 甲本雅裕 藤田朋子 升毅 大杉漣 宅麻伸 石黒賢


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