劇場版 ブレイク ブレイド 第四章 惨禍ノ地(2010年) | 勝手に映画紹介!?

劇場版 ブレイク ブレイド 第四章 惨禍ノ地(2010年)


勝手に映画紹介!?-ブレイクブレイド 第四章 惨禍ノ地


2011年2月25日発売の新作Blu-ray「劇場版 ブレイクブレイド 第四章 惨禍ノ地 」を購入、鑑賞…同名原作コミックを全6部作で劇場アニメ化するという本作ですが、気がつけばもう4本目に突入してます。毎回が1時間未満なので、映画というよりは出来の良いOVAレベルといった印象を強く感じてしまうわけですけど…原作を読んでいないオイラなんかは、はたしてこのままのペースで、映画的にカタルシスが味わえるエンディングにちゃんと到達できるのであろうかと、不安になってもいるところです。6本見せる(買わせる)んだから、ジャンルは違うけど「空の境界」みたいに、最後くらいは、“おお映画だよ”というものを味わわせてほしいなって思うんですけど…。

アテネス連邦、将軍・ボルキュスの率いる軍がクリシュナに迫っていた…クリシュナ軍はナルヴィを隊長とした少数精鋭の特別遊撃隊「ミレニル部隊」を編成、そこにライガットも配属される。また、かつて訓練中に仲間殺したとして投獄されていたバルド将軍のひとり息子ジルグも隊員候補であった。誰もが危険視するジルグは、先の戦闘で敵から奪取した難物ゴウレムのエルテーミスを駆り、突如、訓練中のライガットに刃を向けるのだが…。一方、クリシュナ国境を突破したボルキュス軍を阻止するため、バルド大隊はアラカン荒野に展開し、これを迎え撃とうとしていたのだが…。

話的にはけっこう面白くなってきたね…ベテラン声優さんが演じていた第一章からのレギュラーキャラが、あっさりと戦死した。しかも敵にコックピットごと押しつぶされると、けっこう悲惨な死にかただったし…。あと、こんなキャラいたっけとか思ったけど、クリシュナ軍のちょっと偉い感じのキャラが、カッコつけて特攻をかけるんだけど、こちらもいともあっさり玉砕され、むごい死に方してた。アテネスの圧倒的な強さを見せつけ、クリシュナのピンチが一目瞭然。お互いの大将、ボルキュスとバルドの心理的な駆け引き、戦略も“三国志”みたいで盛り上がる。

クリシュナにも味方殺しのジルグがいるが、アテネスにもガンダムでいう強化人間、ZZのプルみたいな、普段はキャピキャピしたギャルなのにゴウレム乗ると性格変わるアブナイ女がいて、そいつもけっこう強い、平気で敵をなぶり殺すし。ジルグもちょっと見かけ倒しかと思いきや、クライマックスで大活躍して、主人公のライガット以上に今回は目立っていた。ただ、最初は実戦が怖いよ~と、寝ぼけた戯言を言い出すんだけど、何が原因でそれをふっ切ったのかというのが描かれてなくて、原作通りなのか、尺の都合なのか理由はわからんけど、不満も残る。

主人公のライガットと言えば、見せ場はあるものの…バカの一つ覚えな、スピード、跳躍力、耐久性を利用した体当たり攻撃という今回も似たような戦法。確かに圧倒的な強さだけどな、ウルトラマンと一緒で、あまり長時間戦えないし、必殺技以外は、武器も相手に全然、効いてない(笑)そういう戦闘シーンよりも、セクハラオヤジなエロとお笑い担当ポジションを確実にキープし、シリアスな物語のちょっとしたはしやすめ的役割を担っていた。ナルヴィ役の井上麻里奈の声で「陰嚢」なんて言葉が聞けるとは思いもよらず、このくだりを後々までひっぱるとはね…。お姫様キャラのシギュンはどんどんお色気要員になり下がっているし、なんだかなぁでした。


総監督:アミノテツロ 監督:羽原信義
出演:保志総一郎 斎藤千和 中村悠一 神谷浩史 花澤香菜 井上麻里奈 中井和哉 白石稔 鳥海浩輔


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