ウォール・ストリート(2010年) | 勝手に映画紹介!?

ウォール・ストリート(2010年)

勝手に映画紹介!?-ウォール・ストリート


【鑑賞日:2011年2月10日】

先週から始まっている「ウォール・ストリート」をシネコンのレイトショーで鑑賞…相変わらず混雑はしていなかったが、会社帰りのサラリーマンの一人客とかで、ボチボチ座席は埋まっている感じ…カップル鑑賞は見事にいなかったです。オリバー・ストーン監督の「ウォール街」の23年ぶりの新作続編…ブラックマンデーを予見したかのような内容だったのが前作であり、本作はサブプライム・ローン、リーマン・ショックを振り返るような物語になっている。オイラも、ツタヤの下取りキャンペーンで安く買ったBlu-rayで前作を久しぶりに見直してから挑んだけど…まぁ、おおまかなストーリーは本作のみの単発鑑賞でも問題はなさそうだった。ただ、ファンサービスなネタも盛り込まれているし、マイケル・ダグラスが演じる主人公ゴードン・ゲッコーというキャラの内面を楽しむには前作を見ておいた方がやはり無難かと思いますね。

インサイダー取引で逮捕されたウォール街のカリスマ投資家・ゴードン・ゲッコーは、8年の刑期を終え、ひっそりと出所していた…それから7年後の2008年、投資銀行ケラー・ゼイペルに勤めるジェイコブ・ムーアは順風満帆な人生を歩んでおり、公私ともに充実していた。しかし、業績が悪化したケラー・ゼイペルが突然の破綻を迎え、ジェイコブ自身も資産を失ってしまう!追い打ちをかけるように恩師であるケラー・ゼイペルの経営者ルー・ゼイペルが自殺を図ってしまい、失意のどん底に。そんな時、大学で行われたゴードン・ゲッコーの講演を聴き、すっかり魅了されてしまったジェイコブ、実はプロポーズをしたばかりの恋人ウィニーの父親が、他でもないゲッコーだったのだ。しかし親子関係はうまくいっておらず、それはジェイコブも承知。それでも彼に声をかけてしまい、そして彼から会社が破綻した原因についてのある情報を入手するのだが…。

会社を潰され、恩師を殺されたジェイコブの復讐と同時に、ゲッコーの家族の再生物語なわけだけど…それは真実を隠すための一種のフェイクであり、それだけでは終わらない。後半は次から次へと色々な真相が明らかになり、ゲッコーの本当の魂胆を知った時には思わずニヤリだ。何もかも、やっぱりゲッコーが一枚上手だぞと…弱肉強食とは、まさにこのことかなと思ってしまった。まぁ、金がすべてといいつつも…ゲッコー自身も人の親であるというのも重要な部分で、色々とドラマがあるわけです。ただ、普通だったら金よりも大事なものを見つける、悟るという感じなんだろうけど…ゲッコーに至っては“金よりも”ではなく“金と同じくらい”大事なものという感じかな?なんて思ってみる…なんせ、ギリギリまで天秤にかけてたわけですから…。

銀行のお偉いさんたちがお互いにふんぞり返って、自分の私利私欲のために言いたい事いってるんだけど…あんな奴らが世界経済の中心を牛耳っていたのかと思うと、なんだか腹が立ってくる。また、ネットの書き込み一つで、状況が大きく変わってしまうというのも、安易で今風な展開ではあるんだけれども…1作目の時代と比べると、より情報のハイテク化も進んでいるわけで、足の引っ張り合いもより熾烈になっているんだろうなぁと思った。冒頭で出所するゲッコーが、バカでっかい携帯電話を受け取るとるシーンがあるんだけど、そこだけでなんだか時の流れをひしひしと実感したよ。個人的には、現実の厳しさを伝えるように、もっとシビアな内容でも良かったと思い、1作目のラストに比べると、何もかもうまくおさめすぎな気がしないでもないが、映画の中くらい明るい兆しがあってもいいんじゃねーかということなのだろうかと思ってみたり。


監督:オリバー・ストーン
出演:マイケル・ダグラス シャイア・ラブーフ ジョシュ・ブローリン キャリー・マリガン イーライ・ウォラック


【前作をおさらいしておきましょう!】
Blu-ray ウォール街
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【米盤は発売済…英語の自身がある方はどうぞ】
Wall Street: Money Never Sleeps (Blu-ray + Digital Copy)
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