ROCKER 40歳のロック☆デビュー(2008年) | 勝手に映画紹介!?

ROCKER 40歳のロック☆デビュー(2008年)


勝手に映画紹介!?-ROCKER 40歳のロック☆デビュー

WOWOWでエアチェックしておいた「ROCKER 40歳のロック☆デビュー 」を鑑賞…過去に人気ロックバンドをクビになったボンクラ中年男が、甥っ子の参加する高校生バンドのドラマーとして再ブレイクしていくという、古き良きロック魂と、ジェネレーションギャップが融合した痛快なロックコメディ。「スクール・オブ・ロック」系の作品が好きな人なら、無難に楽しめる仕上がりでしょう。高校生バンドがとんとん拍子でスターになっていく姿なんかは「プッシー・キャッツ」あたりにも似ているかな?劇中バンドの演奏する楽曲もなかなかかっこいいし。

人気ロックバンド“ヴェスヴィオス”は、メジャーデビューが決まったのだが、条件としてドラマーのフィッツをクビにして新メンバーを加えるというものだった。もちろんメンバーは友情よりも、メジャーデビューを選択するのだが…。それから20年、“ヴェスヴィオス”は現在も不動の地位を築く人気バンドになっていたが、フィッツは務めていた職場でトラブルを起こし無職になっていた。恋人にも家を追い出され、姉夫婦の家に居候することになるのだが、ある日、甥っ子のマットが自分のバンドの助っ人としてドラムを叩いてほしいと依頼をする…。

音楽とは縁を切り、フツーに生きてきたんだけど、昔の仲間が第一線で活躍するのを恨めしい気持ちで見つめ続け…そういう女々しい気持ちが、私生活にも影響してしまう。そんなボンクラオヤジで、ブランクもあったんだけど、ドラマーとしての腕は衰えていなかった。ちょっとばかりKYなところがあり、暴走をしてしまうんだけど(だからバンドをクビにもなったんだろうけど)…まぁ、それも個性だと、寛容な甥っ子たちに認められ、正式メンバーに加わることに。バンドメンバーの身うち(フィッツの姪っ子で、マットの妹)が、スっ裸で一心不乱にドラムを叩くフィッツの姿を見て、バカなことやってるなぁと、こっそりと映像をYouTubeにあげたことから、一気に人気に火がつくというのは、いかにも今風の展開。

とことん馬鹿になることで、年齢の溝を埋めていこうという姿がなかなか感動的…40のダメオヤジなんだけど、高校生に混じると、自然と大学生のにーちゃんくらいに見えてくるから不思議だよね。いや、途中からどっちが保護者かわからなくなってくるというのが正直なところか?年齢とともに成長するわけではなく、人間、変わらなくても…自分の好きなものを追い求めていたら、いつかはチャンスが巡ってくるかもしれない。苦汁をなめさせられて、一度挫折している、人生の負け組だったっていうのがいいんだよね…共感しやすい。映画を見ている最中「夢をあきらめるな!」…って、どこかのTV局映画みたいなくさい言葉が頭に浮かんだが、この映画にこそふさわしいキャッチコピーだと思うぞ!


監督:ピーター・カッタネオ
出演:レイン・ウィルソン クリスティナ・アップルゲイト テディ・ガイガー ジョシュ・ギャッド エマ・ストーン


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