クローズZEROⅡ(2009年) | 勝手に映画紹介!?

クローズZEROⅡ(2009年)

勝手に映画紹介!?-クローズZERO2

【鑑賞日:2009年4月15日】

シネコンのレイトショーで先週から始まっている「クローズZERO Ⅱ」を鑑賞してきた…お笑いタレントが監督した某不良映画と公開時期も重なってしまい、キャストも一部同じ人がいるので比較されがちですが…お願いですから一緒にしないでください。やっぱ三池崇史は熱いです、かっこイイです、そしてちゃんと映画なんです。劇場の客層は案の定、低めです…前作鑑賞時もマナーの悪さに辟易させられましたが、今回もひどかったよ。上映中にくっちゃべってるやつ、携帯操作してるヤツ…場内が明るくなったらあたりはポップコーンが散乱。まるで、この間まで劇場で流れてたクローズキャストによるマナー広告みたいな状態だよ。

GPSと芹沢軍団の戦いから数カ月たった鈴蘭高校…滝谷源治はリンダマンとの勝負にひとり拘り、鈴蘭制覇は中途半端なまま…GPSは空中分解寸前だった。そんなある日、鈴蘭の元生徒でライバル高・風仙学園の生徒を刺し殺して少年刑務所に入っていた川西が出所。それを待っていたかのように風仙の生徒が川西に復讐をしようと待ち伏せしていたが、川西は鈴蘭の縄張りへ逃げ込む。居合わせた芹沢たちが、風仙と結んでいる休戦協定を盾に仲裁しようとするが、そこへ源治たちが現れ、先に風仙に手を挙げてしまう。協定が敗れたことで風仙は鈴蘭をぶっ潰すことを決意、宣戦布告…両校の激しい抗争が始まったのだが、鈴蘭側は足並みがそろわず苦戦を強いられる!

他の客のマナーは最悪だったが、映画は最高…前作も充分面白くて、DVDも買って繰り返し見ているほどなんだけど、それでも、ちょっと気になっちゃうところがあって、たとえばせっかくバトルで盛り上がってるのに、黒木メイサの歌がバックにかかって、なんか興ざめさせられちゃったりね、そういうところが気に食わなかったんだけど…今回はそういう過ち犯してません。っていうか、黒木メイサなんか、源治の彼女を気取ってちょろっと出てきますが、源治はそれどころじゃない、女になんてかまってる暇がないので、扱いは少なめです。今回は余分なものはそぎ落としてあるので…2時間を超える長丁場ながら、ダレるところがなくラストカットまですべてが見せ場という感じ。

やたらバイオレンスなんだけれども、単に野蛮という一言で片づけられなくて、男の生きざまを見せつけられているような、かっこよさが感じられる。アクションシーン以外でも、会話がみんな熱くて、胸にジーンと沁みるんですよね。仲間同士の友情、絆もそうだけど…たとえば、源治とヤクザの親父さんのやりとりとか、ムショ帰りの川西と、拳や矢崎のおやっさんのやりとりなんか、大人な男のぬくもりを感じるんですよ。セリフの一つ一つからそいうのが伝わってくる。

若手俳優たちの成長ぶりもさることながら…今回のパート2で大注目なのが、作品の要にもなる、鈴蘭と風仙の因縁となる過去の事件…騒動の発端となる川西に刺殺された風仙の元リーダー美藤真喜雄役の山口祥行でしょ。やべきょう同様…Vシネでは大きい役でけっこう出てるんですけど、大作映画では斬られ役的な扱いが多く…本作でも、けが人は多いが、死人まではめったに出ない「クローズ」の中で、あっけなく殺されちゃう真喜雄役なんだけれども、回想シーンでの存在感がものすごく強烈だった!

スキンヘッド軍団を後ろに従えてさ、鈴蘭の生徒に華麗な回し蹴り(他の俳優よりリアル!)をバンバンぶちかましてる姿がとにかくかっこいい!やべきょうに続き祥行さんのあんなかっこいい姿をシネコンのでっかいスクリーンで拝めるとは!?若手のイケメンばかりクローズアップされパンフとかでもあまり触れられてませんが、回想シーンの真喜雄の出番、見逃さないようにご注意を!Vシネ好きのオイラとしては、個人的に、本作の中で、一、二を争う名シーンだと思うなぁ。もちろんやべきょうも前作ほど出てこないけど、かっこいい見せ場があり良かったです。

前作ではどちらかというと源治や拳さんに感情移入しがちだったけど、今回は芹沢の渋さに惹かれた。あと何気に、あっちの某不良映画に主役級で出ている波岡一喜や上地雄輔がこてんぱにやられるのが意外と爽快かなど(笑)でも波岡の役は、ある意味おいしすぎるね。前作ではチョイ役だったのに、出番はかなり増えてたし。新キャラで気になるのは風仙の現リーダーのヤツ、なんか風貌がインド人っぽくね?それから、殴りだすと止まらないクレージーな長髪のヤツとかもけっこうブキミキャラだった。

そういえば、スクリーンサイズがビスタサイズからシネスコサイズに変更になってましたね。DVDとか映像ソフトになった時は、自宅のワイドテレビなんかではビスタの方が迫力あるんだよなぁって思いも強いんだけど…幅広のシネスコサイズのスクリーンで、不良どもが勢ぞろいしているカットなんかは、圧巻。劇場で見る分には、やっぱシネスコの方が迫力あるは。サイズが違うので、カメラワークや撮影方法なんかも前作と見比べると、けっこう面白いよ!


監督:三池崇史
出演:小栗旬 山田孝之 やべきょうすけ 黒木メイサ 高岡蒼甫 桐谷健太 三浦春馬 遠藤憲一 岸谷五朗 
 

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