007/ダイ・アナザー・デイ (2002年) | 勝手に映画紹介!?

007/ダイ・アナザー・デイ (2002年)

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2008年12月19日発売の新作Blu-ray「007ブルーレイディスク 6枚パック 」から、シリーズ20作目の「007/ダイ・アナザー・デイ 」を鑑賞した。 今回のBD化は順不同でバラバラだったけど、それでも古いものから順番に見ていくと、次はロジャー・ムーアの「死ぬのは奴らだ」だったんだけど、せっかくなんで、BDならではの高音質で、派手なサラウンドが楽しめるものを見てみようと思い、ブロスナンボンドの最終作でもあるこの作品をチョイスしてみた。劇場でも見てるし、DVDも持ってるけど、内容がイマイチだったので、他の作品ほど愛着がなく…007フリークのオイラでも実は鑑賞頻度が低めなんだよね。

任務で北朝鮮に潜入した英国情報部のジェームズ・ボンドはターゲットだったムーン大佐と部下のザオに正体がバレ…大佐との激しい死闘の末、なんとか相手を滝壺につきおとしたのだが、結局、北朝鮮に捕虜として捕えられてしまった。14ヶ月後…突然、捕虜交換を理由に自由の身になったのだが、交換の相手はなんとザオだった。さらに、激しい拷問の末、重要な情報を敵に漏らし、極東情勢を悪化させたのではないかという疑いもかけられていたのだ。00の資格をはく奪されたボンドは、名誉挽回のため、独自にザオを追い始めるのだが…。

何が気にくわないって、宇宙へ行っちゃった「ムーンレイカー」以上にやりすぎなところが、ちょっと嫌い。アクションだけ楽しむには、冒頭、サーフィンを使った北朝鮮への潜入、銃撃戦やホバークラフトでのチェイスが堪能できるアバンタイトルなど迫力満点なのだが…「攻殻機動隊」の光学迷彩よろしく消えるボンドカーとか出てきちゃったところに、かなりゲンナリさせられちゃったわけですよ。

敵の大将が妙なコスプレ着込んで、繰り出す必殺技とかにも失笑…もともとコミック的な要素は007の魅力でもあったが、なんか安っぽいゲームみたいになっちゃったところが、受け付けなかったんだよね。「ゴールドフィンガー」へのオマージュもこめられてるみたいだけど、レーザー光線でボンドとジンクス(ハル・ベリーが演じたボンド・ガール)が襲われるとこも、コミカルすぎて緊張感がなかった。

氷上でのカーバトルなんかも、やってることは凄いんだけど、どっちがボンドカーかわからないくらいになっちゃってるのが駄目だよね…あそこだけ今見なおすと、今年見た「スピードレーサー」や「デスレース」みたいなんだもん。ていうことは、スパイ映画が完璧SFになっちゃったんだよ。同様に、あのヴァーチャルリアリティも、ラストのマネー・ペニーのアレみたいに、ネタとしての使い方は面白いんだけど、あそこまでいっちゃう発想がよくないよ。

ボンドと同姓同名の鳥類学者に化けるところなどは面白いと思ったが、それ以外にもやたらめったら、今までの作品のオマージュを入れすぎてるのも、やり過ぎだと感じたところ。深読みして、ようやくファンがクスリと笑うくらいのさりげなさの方が嫌みがなくていいと思うんだけど…ファンに媚びておこうかという意識が丸出しなんだもなぁ。ってことは、北朝鮮描写が陳腐なのも、「007は二度死ぬ」の日本描写を意識したってことか?(笑)

と、嫌いな部分ばかりをクローズアップしてしまったが…ブルーレイで久々の鑑賞…アバンタイトルや、クライマックスの衛星兵器を使った攻撃シーンなど、派手なサラウンドと低音が味わえるし、デヴィッド・アーノルドが担当している音楽も、かっこいい。ブロスナンと、ハル・ベリーが初エッチするシーンなんかも、二人の恍惚の表情がよく見れるし(笑)、嫌い、嫌いといいながらも…けっこう楽しんでしまったり。


監督:リー・タマホリ
出演:ピアース・ブロスナン ハル・ベリー トビー・スティーブンス リック・ユーン ロザムンド・パイク


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