蒼い瞳とニュアージュ(2007年) | 勝手に映画紹介!?

蒼い瞳とニュアージュ(2007年)


蒼い瞳とニュアージュ

ツタヤの旧作半額レンタルで借りてきた「蒼い瞳とニュアージュ 」を鑑賞した。WOWOWのドラマW枠で放送された作品で、ミステリー作家、松岡圭祐の作品を深田恭子で映像化したもの。松岡作品は、原作は一冊も読んだことがないが…一応、劇場映画の「催眠」や「千里眼」は大昔(劇場公開された頃)に見てますねぇ。

キャバクラで立てこもり事件が発生…犯人の男は警官隊に包囲されると、所持していたペンダントより薬物を取り出し服毒自殺を図った。そして保護されたキャバ嬢のPTSD予防のため、臨床心理士の一之瀬恵梨香が派遣されてきたのだが、そのあまりにも変わった風貌、態度に事件捜査をする捜査一課刑事の須藤や、彼女と捜査現場を取り持つ警察庁支援室の宇崎は面食らってしまう。そして…巷では、“ニアージュの会”という組織が青酸カリ入りのペンダントをバラ巻き、それを使った自殺者が急増中で、新たに警察に爆破テロの予告を行った男も、同じように青酸カリ自殺をしてしまった!宇崎は混迷を極めるこの事件の捜査に、恵梨香の力を借りようとするが…。

冒頭のキャバクラ立てこもり事件…犯人役の田口浩正のいっちゃってる、キモくてアブナイ演技…突入してくる警官隊、犯人との対峙という緊迫したシーンが続き、けっこう導入部は盛り上がり、最初の食いつきは良かった。その後、深キョンキャラを前面に押し出した個性的な破天荒キャラ、それにひっぱりまわされる情けない萩原聖人の警察庁職員との…デコボココンビの活躍も…まるで田中芳樹の「薬師寺涼子シリーズ」に出てくるお涼様と泉田くんみたいな関係で面白い。

そんなわけで石橋綾が演じる刑事など、警視庁側はそれなりに本格的に描いているのだが、萩原聖人の警察庁側はアレレなツッコミ描写も多めに描かれている(萩原の女上司を演じたサトエリが一番アレレな存在だし)。テロ事件?と…思わせておいて、臨床心理士風情が、駆けずりまわって解決できちゃうような、けっこう小ぶりな、2時間ドラマ的真相。「催眠」や「千里眼」ほど、バカげた展開ではないのは好感が持てるが、ややスケールがこぶりであっけない。一応…本編114分もあるのにね。

意味深に描かれる主人公、一之瀬恵梨香の過去。その真実を知る人物を篠井英介が怪しげに演じ、上司だか同僚だかの寺田豊も思わせぶりなセリフを言ったりするんだけど…説明しなくても、だいたい想像できるじゃん、そんな設定っていう…ひねりの弱さ。最初の勢いでは、篠井英介が演じたキャラと何か物凄い因縁があるようにも感じたのだが…そこは軽めにスルーしちゃって、深キョンが気に食わない、サトエリが捜査の邪魔するくらいにしか生かされてなかったね。原作ではどうなのか知らんが、せっかく奇抜な主人公なだけに、もう一歩、深く描いても良かったのになぁって感じ。その代わり深キョンの胸の谷間はけっこう気になったが(笑)

カウンセリングしてる子どもがいる保育園(もしかして託児所?)みたいなところへ、派手なスポーツカーで乗り付ける深キョン…お前はちびっこハウスにやってきた伊達直人か!みたいなシーン(笑)ついでに、車で爆弾を捨てに行くところは…ガンダムだろ、アレ(笑)ジムの工場を破壊しようとしたシャアの企みを、カツ、レツ、キッカが防いだエピソードを思い出してしまった。


監督:水谷俊之
出演:深田恭子 萩原聖人 佐津川愛美 柄本佑 佐藤江梨子 片桐仁 篠井英介 松重豊 麻生祐未 石橋凌 


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