地上5センチの恋心(2006年) | 勝手に映画紹介!?

地上5センチの恋心(2006年)

地上5センチの恋心


【鑑賞日:2008年02月16日】

このところ連勝中(連続当選中)のYahooのオンライン試写会、おうちで上映会に今回も当選!?3月1日公開予定のおフランス製ロマコメ映画…「地上5センチの恋心」を鑑賞した。Yahooの映画説明に、“ハッピーミュージカル”って書いてあったけど…セリフをみんな歌で表現するようなタイプではないので、普通にコメディとして見れます。確かに、踊り好きのオバチャンが、音楽を聴くと自然と踊りだしちゃうし、妄想が始まると空飛んでっちゃうけど…いかにもミュージカルみたいな作品ではないので、その手のノリが嫌いでも、たぶん大丈夫では?

デパートの化粧品売り場で働くオデットは、夫を早くに亡くし、女手ひとつで息子と娘を育ててきたのだが、そんな彼女の一番の幸せは、小説家バルタザール・バルザンのロマンス小説を読むこと。初めて、彼のサイン会に訪れたオデットは緊張のあまり自分の名前も言えないほどだったで気持ちを伝えることもできなかったが…別のサイン会で、今度は自分の想いを手紙に託し本人に渡すことに成功した…。一方、バルザンは女性読者から絶大な人気で、女遊びの方も盛んだったのだが…ライバルの作家兼評論家に新作を酷評され人気が急落、さらに妻との関係も悪化し、うつ症状に陥る。そんな時にオデットからの手紙を読み…。

これ、日本でリメイクするなら…ロマンス小説の作家を、韓流スターに置き換えるといいかもしれないね(笑)ヨンさまだぁ、ビョンさまだぁ、クォン・サンウだぁ~(韓流は有名どころしかわからん)って騒いでるおばちゃんたちも…きっとこの作品のオデットの気持ちに近いものがあるんでしょう。俄かファンがちょっと間違った知識を持ってると、烈火の如く怒れ狂ったりね(笑)で、作品に自分を重ね合わせて妄想の中へ旅立ってる時が幸せの絶頂。

予想通り、著名人と一般人の恋という…中年版「ノッティングヒルの恋人」みたいな展開になるんですけど、おばちゃんの方にもいろいろとポリシーがあって、なかなか一線を超えない。憧れの人とお近づきになれたというのを踊りと妄想で、頭の中がパラダイスになっている様子を、チープなVFX(空飛んでるところなんて、メリーポピンズみたいな古臭さ)で表現してみたりするんだけど…死んだ夫に操を立ててるようで、これは恋じゃなくて愛なんだと言い訳してみたり。

片やさんざん若い女と浮気し、そこそこ美人の嫁さんと子供もいるのに…その辺にいそうな、安っぽいおばちゃんの庶民的な温かさに触れて、癒されちゃう作家のおっさん。途中で高級スイーツの味も恋しくなるが、やっぱり駄菓子の方が安心してパクパク食べれよなぁって気づいてしまったんですね(笑)

約1時間40分の映画で、1時間20分くらいまでは、軽い下ネタを振りまきつつも、ハートフルな大人の純愛って感じで納得しながら見ていられたんだけど、ラスト15分を切ったあたりから、無理やりな展開がドドーンと押し寄せて、なんか今までの内容が台無しになった感じだね。確かに、ハッピーエンドではあるよ、あの結末も。でも、個人的には納得できない展開。一回、綺麗に物事を収拾させたのに、それで終わっても充分、感動的なハッピーエンドだったのに…あんな展開にしちゃうなんて。

もしかして夢オチとかさ、作家が思い出を事実とフィクションを織り交ぜて綴った小説なのではないかと疑って見たんだけど、どうもそれは検討ハズレのようだね。映像の内容をそのままストレートに受け取ると、他の余計なしがらみはほっぽり出して、本人たちだけがハッピーエンドになるという身勝手さの方がクローズアップされてしまった。仕事が大事だと言っていた、オデットおばちゃん…作家の出現により、快適だった職場の環境にも変化が生じ…それが修復、改善を見せないまま、あの結末というのも納得いかないし。もっとも、ベストセラー作家を捕まえたから、しがない庶民生活とはおさらばだよね。このご時世だからこそ、現実的な庶民ぽい幸せで平穏な生活に戻るという選択もハッピーエンドだと思うんだけど。作家の家庭とかもどうなっちゃったのかな?とただただ疑問。

カトリーヌ・フロって「アガサ・クリスティーの奥さまは名探偵」に出てたおばちゃんだよね。あん時も、孫がいるじーちゃん、ばーちゃんなのに、性生活は現役という役をこなしていて、なかなか色気を感じたが、今作でも実年齢50歳には見えない、少女のような可愛らしさがにじみ出ていた。女優の演技は、見ていて本当に楽しかったですよ。


監督:エリック・=エマニュエル・シュミット
出演:カトリーヌ・フロ アルベール・デュポンテル ジャック・ウェベール ファブリス・ミュルジア 


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