探偵物語(2007年) | 勝手に映画紹介!?

探偵物語(2007年)


2007年12月25日発売、レンタル開始の新作DVD「探偵物語 」のセル版を購入、鑑賞した。今年は「龍が如く」「スキヤキウエスタンジャンゴ」「クローズZERO」と万人受けもする話題作、大作を連発した三池崇史監督だったけど…どちらかというと昔からの三池ファンが好むようなマニア受けするこんな珍作を、ひっそりと劇場公開してたんですねぇ(笑)三池ファンのオイラもDVD発売を見逃していて、発売3日前にあわててAmazonに予約しました。

同じ名前を持つ怪しげな探偵・風間雷太の隣の部屋に引っ越してきた高島雷太…偶然出会ってしまった2人だったが、高島はなんだか風間に気に入られてしまったようで困惑気味。ある夜、風間のもとに女の依頼人が訪ねて来たのだが、夜遅かったので、昼間で直すようにと追い返してしまう。しかし…翌日、その女が殺人事件の被害者となって発見されたのだ!警察から容疑者扱いされる雷太の前に、さらに第二、第三の事件が!風間は自分の潔白を晴らそうと、高島を巻きこみながら事件の調査を始める…。

ゆるいんだか、濃いんだか…なんだか分かりにくいテンションの映画だけど、これぞ三池崇史といった感じの独特な世界観を久しぶりに楽しめる怪作ですね。「極道恐怖大劇場 牛頭」あたりの作品が好きな人なら、絶対に気に入るタイプの映画。これまた、かっこいいんだか、かっこわるいんだかよくわからん…中山一也扮する探偵の一挙手一投足や言動の数々にも、終始笑わされっぱなしです。

大昔の土曜ワイドでやってた江戸川乱歩ものみたいなエログロな雰囲気も感じさせながら、今更ながらに「羊たちの沈黙」チックなサイコサスペンス要素もあったり(IZAMの怪演キモすぎ)。超常現象的な馬鹿馬鹿しい展開もあるんだけど、筋としてはミステリー映画として楽しめなくもないかなぁと思える仕上がり。

でも、やっぱり物語を追いながらも、演技や演出の暴走によるナンセンスな脱力感が、この映画の最大の見どころだろうね。探偵の部下で、一応ヒロイン的な存在であろう…菊池亜希子が、唐突にあんな恥ずかしいことしちゃうシーンなど、こんな美女に、こんな壊れたことさせちゃっていいのかよと、マジでお口あんぐりで呆然。その後、ゲラゲラ大笑いしてしまった(ここで油断していると、その後はグロいシーンも)。

パートタイム探偵の逆バージョンか?探偵業っそちのけで、やたらとパートに勤しむ同業の女探偵を、井上晴美が好演。なんか、このキャラの日常にも凄く興味があるんですけど…。

劇場公開しなくてもいいんで(どうせ地方とかじゃ上映しないんだし)、Vシネでぜひ続編作ってください。中山一也がロバート・デ・ニーロに会った時、この映画に出てくれって、直談判したらしいけど(笑)、もし実現したら、それだけで映画の予算がぶっ飛んじゃうだろうとのことで…その程度の規模の映画です。その辺の笑える御話が聞ける、舞台挨拶の様子を収録した映像特典が入ってますが、どうせならメイキングなんかも見たかったなぁ。映像特典は舞台挨拶と予告編…合わせて10分程度のもので、あとはGPミュージアムの今後のラインナップ紹介でした。


ここで予告見れます→http://www.gp-museum.com/stm/0712_01.htm  


監督:三池崇史
出演:中山一也 真木蔵人 長谷川朝晴 菊池亜希子 井上晴美 阿藤快 渡辺裕之 風間トオル 内田裕也 


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