エクスクロス 魔境伝説(2007年) | 勝手に映画紹介!?

エクスクロス 魔境伝説(2007年)


エクスクロス 魔境伝説

【鑑賞日:2007年12月7日】

風邪が長引いちゃって…結局、病院へ2回も通っちゃいましたよ。市販の風邪薬って、やっぱ効かないですねぇ~…診察してもらって、ちゃんとした処方薬貰ったら、いくらか調子が戻ってきました。で、まだ完全復活してないのに調子に乗ってレイトショーで「エクスクロス 魔境伝説」見てきました。これは映画化決定になるかなり前から原作小説を読んでいたので、ずっと気になってたんだよね。上映時間90分というのも、病み上がり(だからまだまだ完治してないんだって)のリハビリにはちょうど良いかと…。

付合っていた彼氏の浮気で傷心の水野しよりは、しよりとは全く正反対の性格で自由奔放な火請愛子に誘われ「阿鹿里村」というに秘境の温泉地へやってきた。しかし、入浴中に2人は大喧嘩をし別行動をとる羽目になる…。一足早く宿に帰ったしよりは、部屋で不気味に鳴り響く謎の携帯電話を見つけるのだが、取った電話から「今すぐ逃げろ、足を切り落とされる」という叫び声が聞こえた!その直後、本当に武装した村人たちがしよりに襲いかかってきた!一方…愛子はしよりに隠れて誰かと連絡を取り合っているようなのだが、彼女にもまた、別の殺人鬼が近づいていた…。

B級洋画のスプラッターをみているような、バカげた設定ながらも、原作小説を読んでる時のイメージとしては、もうちょっとシリアスなものを想像して読んでいたんだけど…映像化されたら、かなり笑える映画になっていた。いや、決して貶しているわけではなく、誉めてます。この題材、邦画で成立させるなら…このくらいハジけた作品じゃないと、逆に興ざめしそうだもん。深作健太はその辺をよーく理解しており、余分な部分は極力排除し…とにかくスピード感と過剰なアクションでガンガン攻める。

説明不足な設定、ビジュアル的にもつっこみどころがいっぱいあるけど…その辺は深く追求しないのが、この映画を楽しむコツ。どうしても細かいところを知りたい人は原作を読むなり、この物語の前日談的な別ストーリーの小説があるので、それを読んだりすればいいんじゃないかなと。

ヒロイン2人の視点がめまぐるしくコロコロと変わるけど、この辺は原作の雰囲気をよく出していると思いますよ。原作を読んでなくても、ミステリー慣れしているような人なら、仕掛けがわかっちゃうような内容なんで、とにかくテンポの速さは重要だよね。全体的に暴走しすぎだが、でも、前半で真相に直結する伏線なんかもちゃんとあるのでミステリーとして、ちゃんとフェアに作ってあるとこは感心。

ヒロイン2人のW主役ということだろうが…完璧に軍配は鈴木亜美の方だろう。彼女が戦うことになる、小沢真珠扮するゴスロリ殺人鬼とのアクションの数々…ジェイソンVSフレディよりも数倍、迫力のあるバトルだった。クソまみれになりながらも、チェーンソーを振り回し、回し蹴りをきっちり決める鈴木亜美に、これからもアクション女優として活躍して欲しいと期待してみたり。あと森下能幸の怪演が最高。

しいて難点を挙げれば、入浴シーンで、バスタオルを巻いたまま、温泉に入っていたことくらい。テレビ東京とかの旅番組じゃないんだからさ…別に女優のヌードをバッチリ見せなくても良かったから、バスタオルを巻いたまま温泉に入るのはやめてほしかった。


監督:深作健太
出演:松下奈緒 鈴木亜美 中川翔子 小沢真珠 池内博之 岩根あゆこ 森下能幸


【原作本ほか関連書籍】
宝島社文庫「そのケータイはXX(エクスクロス)で」 (宝島社文庫)

XXエクスクロス (ワンダーランドコミックス) (ワンダーランドコミックス)

XXゼロ 呪催眠カーズ (宝島社文庫 598)







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