エクステ(2007年) | 勝手に映画紹介!?

エクステ(2007年)


ツタヤの旧作レンタルで借りた和製ホラー映画「エクステ 」を鑑賞した。タイトル通り、ブームの付け毛を題材にした内容で、恐怖と笑いのバランスが絶妙な作品。演出次第では、ホラーもまだまだ面白い見せ方ができると納得な1本だった。

港に積み上げされたコンテナで異臭騒ぎが起き、警備員が中身を調べると、大量の毛髪が詰め込まれていた。どうやら、エクステなどの材料となる為に輸入されたようなのだが…なんとその中から人身売買の被害者の遺体も出てきた。検視のため、警察に引き取られたその遺体だが…遺体安置所の管理人で、髪フェチの山崎がそれを盗んでしまった。実は山崎は死後ものびつづける遺体を使ってエクステを作っていたのだ!一方、美容師の卵で、目下美容院で修業中の優子だったが、血の繋がらない姉から、子供を無理やり押し付けられ困惑気味。しかし、その子供が母親である姉から虐待を受けているのを知り、しばらく面倒をみようとする。

何かが起こりそうな予感を期待させるいかにもな幕開けから、まるで友成純一のエログロ小説に出てくるキャラクターのごとく、見事な変態ぶりを怪演する大杉漣の不気味さに、怖いやら、気持ち悪いやら、でもおかしくて笑っちゃうんだけど…栗山千明のパートに場面転換し、オープニングテロップがはじまると、雰囲気が一変。なんだか、ノホホンとした青春ものでも始まりそうな予感がしてしまう。

ただ、この千明ちゃんこと…役名・優子の幸せな日常も、あっという間に崩れ去り、血の繋がらない姉が、娘を預けにきた後は、現実的な重たさがのしかかってくる。健気な千明ちゃんにも…なんか過去がありそうなんだけど、そこは詳しく語られず想像で補うしかない。虐待されている姪っ子に同情してみたものの…扱いにもてあました千明ちゃんは、たびたび逆ギレ。大丈夫だよ~って言ってても…いつ、姉のように虐待にはしってしまうのではないか、ヒヤヒヤさせられる。こういうキレ演技は、相変わらず上手。このあたりの心情の変化なんかもドラマ的な見どころか?もちろん、ホラー色バリバリのクライマックスでも栗山千明の真骨頂な演技が堪能できる。

遺体のあんなとこや、こんなとこからドンドンと生えまくる髪の毛…で、怪しい変態漣さんが作ったエクステをつけた人たちにも被害が拡大。そんなVFXを駆使した数々のホラー映像も、決してリアルなものではないが、面白く仕上がっていて、案外新鮮。DVDの5.1chサラウンドも大げさなくらいうるさくて(笑)、大杉漣が熱唱する「ヘア~ヘア~マイヘア~♪」って歌声が強烈に耳に残る。


監督:園子温
出演:栗山千明 大杉漣 佐藤めぐみ つぐみ 町本絵里 佐藤未来 山本未來 光石研 山本浩司


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DVD エクステ





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