きみに読む物語(2004年) | 勝手に映画紹介!?

きみに読む物語(2004年)


2005年9月23日発売、レンタル開始のDVD「きみに読む物語」を鑑賞した。ラブストーリーの大作ということで、ちょっと男が1人で見るものじゃないだろうと思って、劇場ではパスしてしまったのだが…ニック・カサヴェテス監督作品ということで、興味はあったんだよね。

施設で暮らす、ある老女の元に通い、大昔、1940年代の若者ノアとアリーの、物語を語って聞かせる初老の男デューク。その内容は、大金元のお嬢様と地元青年の貧富の差を越えた熱烈な恋の物語で…とっても波乱万丈な内容であった。

劇的なというよりは、予想通りな物語の構成…。こんな時代に、ジーナ・ローランズとジェームズ・ガーナー主演の映画なんて、ハリウッドも捨てたもんじゃないなと期待したのだが…結局、メインの物語は若手にバトンタッチした、ベタなラブストーリーって感じでした。ただ、見せ場を持っていくのはやはり大御所の二人。貫禄の違いを見せ付ける!出番の多さは若手に譲っても…見せる、見せる!さすが、グロリアとマーヴェリックだ。

何を話しても、ネタバレにつながりそうなので、ここは言葉は少なめの方がいいだろう。小細工が多い、最近の日本のラブストーリーや、ワンパターンな韓国の純愛ものに飽きてきたら、しっとりとこうした物語にハマるのも、たまにはいいかもしれない。ベタな物語の中にも、それを良い方向にもっていかせる演出力とベテランの演技に拍手です!

DVDはDTS音声が収録されているので、もちろんそちらで視聴。アクション映画よりも、こうしたドラマ系の作品の方が、DTS音声の真価を発揮するのだが…サラウンド面はけっこう楽しめるソフトになっている。物静かな病院施設から…40年前の過去のシーンへと物語が移った瞬間に、活気のあるガサガサとした音に一転するのだが、サラウンドが非常に生々しく出来ている。睦言を交わすシーンでは、繊細な衣擦れの音が、どことなくエロティックだし、波や風、嵐といった自然の環境音も良い。かと思ったら、激しい戦闘シーンまであって、戦争映画さながらの音も体験できる。美しい音楽と迫力のサラウンドで、なかなか聴き所が多く、音声面でも飽きないDVDソフトだった。内容は好みがあると思うが、サラウンド派にはお薦めしたいディスクですね!


監督:ニック・カサヴェテス 
出演:ライアン・ゴズリング レイチェル・マクアダムス ジーナ・ローランズ ジェームズ・ガーナー サム・シェパード

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