真珠の耳飾りの少女(2003年) | 勝手に映画紹介!?

真珠の耳飾りの少女(2003年)

2005年1月14日発売、レンタル開始の新作DVD「真珠の耳飾りの少女」を鑑賞した。DVD発売日に、通常版ソフトを購入しておいたのだが…買ったのを忘れて他の作品ばかり見ていた。

1665年のオランダ…一家の家計を助けるために働きに出た1人の少女、住み込み先の屋敷で、1人の画家と出会う。ヨハネス・フェルメールだ。少女の働く姿を見て、創作意欲にかられたフェルメールは、彼女の色彩感覚を見抜き、絵の具の調合を手伝わせたり、絵のモデルに抜擢したりするのだが…妻の嫉妬や巷でのよからぬ噂話で…簡単に物事は進まない。

「バイオハザード2」のシエンナ・ギロリー演じるジル・バレンタインが、まるでゲームの世界から飛び出した、CG映像ではないかと目を疑ったのも記憶に新しいが…この「真珠の耳飾りの少女」のスカーレット・ヨハンソンは、フェルメールの絵画そのものではないかと錯覚するほど、官能的な美しさが印象的。もちろん人物だけではなく…この映画が描き出すシーンの一つ一つが、実に絵画的で素晴らしい。光の使い方であったり、構図だったり。映画の中で再現される街並みも…フェルメールの風景画を見ているようだ。

冒頭、台所で調理をするスカーレット・ヨハンソン…そこに映し出される、黒、黄、白、赤…色取り取りの野菜や果物が実に鮮やかで、視覚を刺激する。それとは対照的なヨハンソンの透きとおるように真っ白な肌が、なんともエロティック。絵の具の調合シーンなどでも色鮮やなブルーと…彼女の肌の白さがとてもマッチしていて、観客に“青いターバン”を連想させるのに成功している。

また、フェルメールが、頭巾を取るように命じたり、唇をぬらすように命じる場面は…女性の官能的な美しさを最大限に描いていて、この映画で自分が一番好きなシーンになった。

物語としては非常にシンプルだが…映像だけで、映画の素晴らしさ、作品を楽しませる力を持っていると感じた。絵画鑑賞が好きな方になら、かなりお薦めしたい、目で楽しむ映画だと思う。この手の作品にありがちな、小難しい芸術作品にはなっていないので、普通の人にも楽しめると思うが…物語としてはあまり劇的なものはないのは確かです。音楽家モーツァルトの生涯を、劇的に、ミステリアスに描いた「アマデウス」みたいな作品だったら、もうちょっと一般ウケもすると思うのですが…そういった派手な作品とは違いますので…。

1人で、いつまでも、繰り返し眺めていたい…そんな作品でした。お好きな方は、ぜひDVDで楽しんでください!

監督:ピーター・ウェーバー
出演:スカーレット・ヨハンソン コリン・ファース トム・ウィルキンソン


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