「美女と野獣」の制作スタッフ集結

2017年のアメリカの映画「ワンダー 君は太陽」

 

 

主演は2015年「ルーム」の熱演で話題を集めた名子役ジェイコブ・トレンブレイ(撮影当時は11歳)

 

 

母親役にジュリア・ロバーツ

父親役にオーウェン・プルソン(見た瞬間、あ!このひと↓↓ってなりました(笑)

 

 

 

原作は2012年のベストセラーとなった「ワンダー」という本。

日本語訳のものも発売されていて、当時なにかの推薦図書になっていたと思う。

映画は私の記憶が正しければ、原作本に構成やストーリーがかなり忠実に再現されていました。

 

 

主人公はトリーチャーコリンズ症候群という病を抱えているオギーくん、9歳。

 

トリーチャーコリンズ症候群というのは、常染色体優性遺伝疾患といって両親どちらかがその原因遺伝子を持っていれば50%の確率で遺伝される病気です。1万人に1人と聞けば、それほど遠い話でもないのが伺えるかと思います。

 

 

 

顔面に特徴的な症状が現れるため、オギー君は人目を気にして大好きな宇宙服のヘッドを被って生活をしています。

 

ある日、自宅学習を辞めて普通の学校に通うことになったオギー君。そこから始まる彼の奮闘ぶりや、周りの子供たちの変化を丁寧に描いた作品です。

 

 

 

この小説の特徴的なのは、章ごとに登場人物それぞれの視点で進んでいくところ。

 

実話ではなく完全フィクション小説であることに批判はあったのですが、

オギー君のお姉ちゃんの視点だったり、親友となった子の視点だったりが描かれているところがフィクションならではの良さだと思っていたので

その良さをちゃんと残して映画が作られていたことに感動しました。

 

自伝だったり、両親の書いた本だったりは世の中に沢山あって、そこから得られることも沢山あるのですが。

そうじゃない人たちにも視点を配って考えることで、傍観者としてより多くの人がより身近な話として感じられる気がします。

 

 

 

ただの子供向けの小説として、または感動小説として消費したくない

そんな思いが世界に通じて評価された映画なのかな(と信じたいところです)

 

 

 

 

特殊メイクを手掛けたのは、マレフィセントやアリスインワンダーランドでも大活躍されたアリエン・タイテンさん。

 

子役さんだから労働可能時間が短く、通常の半分の時間でメイクをこなされたと読みました。すごいプロの技ですね。。

 

 

 

” Be kind, everyone is fighting a hard battle."

(みんな必死に闘っている。親切に。)いいことば