演技力の結晶 「ルーム」

原作はエマ・ドナヒュー作の小説「部屋」

 

主演はブリー・ラーソンで、彼女は本作でacademy賞のみならず、各映画賞を総なめしました。さらにその息子役のジェイコブ・トレンブレイは、当時7歳とかなはずですが、その高い演技力で一躍天才子役としての名を欲しいままに。加えて彼は非常にクレバーな子で、映画祭の場やトークショーなどでドカドカ場を沸かせていたのも印象に残っています。

 

DV男に7年前から小さな納屋に監禁させられている女性、ジョイ。

 

共にその部屋で過ごすのは、5歳の息子ジャック。彼は生まれてこの方一度も納屋の外に出たことがなく、外の世界を全く知りません。

そんな2人が脱出を試みて、、というストーリー

 

何が凄いって、脱出後がむしろメインなんです。

 

普通の話なら、脱出できた!やったあ!で終わってしまうところを、この映画はその後を丁寧にリアルに描く。ここがいい。

 

光の裏にある闇を。報道されない部分を。

そんな成功ストーリーばかりじゃないんだなぁと思わされます。

 

それにしてもジェイコブくん。すごすぎてね、、

他の作品も見たことがあるのですが、泣く演技が上手いとかそういう次元じゃない。声にも涙にも、すべてに意味があるのがちゃんと分かるし、目線や言葉のひとつひとつに魂がこもっていて心をうたれました。

 

良い映画。