めぐりあう時間たち

¥1,976
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■2002年:アメリカ
■監督:スティーヴン・ダルドリー
■出演:ニコール・キッドマン/ジュリアン・ムーア/メリル・ストリープ/スティーヴン・ディレイン/ミランダ・リチャードソン/ジョージ・ロフタス/ジョン・C・ライリー/トニ・コレット/エド・ハリス/アリソン・ジャネイ/クレア・デインズ/ジェフ・ダニエルズ/アイリーン・アトキンス他


【あらすじ】
1923年、ロンドン郊外のリッチモンド。
作家ヴァージニア・ウルフは病気療養のためこの地に移り住み、
『ダロウェイ夫人』を執筆していた。
午後にはティー・パーティが控えている…。

1951年、ロサンジェルス。
『ダロウェイ夫人』を愛読する妊娠中の主婦ローラ・ブラウンは、
夫の望む理想の妻を演じることに疲れながらも、
夫の誕生パーティを開くためケーキを作り始める…。

2001年、ニューヨーク。『ダロウェイ夫人』の主人公と
同じ名前の編集者クラリッサ・ヴォーンは、
親しい友人でエイズ患者の作家リチャードが
栄えある賞を受賞したことを祝うパーティの準備に取りかかっていた…。
(AllCinemaより抜粋)

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久しぶりの更新です。
毎日忙しくて、とても平日は映画を観る体力が残っていません。
いざ、週末になって、たまりにたまった映画を観ようと思うのですが
今度は、作品選びに悩んでしまう・・・。

私はほとんどのDVDを図書館で「タダで」借りてるのですが
図書館のサイトで予約して、順番が周ってきたら取りに行く・・・
と言うシステムなんで、明日はコレが観たいから借りますっ!と言う
グッドタイミングな借り方はできません。
でも、いつまでも取りに行かず放っておくと
これまた期限切れで没収されてしまうので、
とりあえず週に一度ぐらいは足を運んで借りてくるのですよ。

そんな事はまぁここに来てくださる方にはドウでもええ事なんですけどね、
たくさんの作品が手元にあっても、
今日の気分にぴったり合う、観たい映画がない!って日もあるわけです。
昨夜もまさしくそんな感じで(でも、はやく観ないと返却期限になってしまうし)
これまた何か映画を観ようと、ネットで観れる作品を物色していた夫と意見が合わず
喧嘩にまでなってしまいました・・・。
冷戦状態のまま、別室でそれぞれ好きな映画を観る・・・と言う結果に。ムンクの叫び

私が観たのは「めぐりあう時間たち」ですが
コレは一人で観てよかったかも。
真っ暗な部屋で、3人の女性たちの一日の出来事を
たった一人で観る・・・と言うのが
何か今の私にぴったりな気がして、癒された気がします。
決して癒し系の映画ではないんだけれども。

人は何のために生きるのか?
愛する家族や恋人、友人のため?
そう信じて人生をまっとうできる人は、幸せなのでしょう。
でも、いくら愛していても、自分のために生きないと
いつか息切れしてしまうものなんですね、人間って。
人を愛し、自分の人生をも愛する・・・それが出来てこそ
幸せなのかなぁ・・・なんてことをしみじみと考えました。

エド・ハリスが演じるリチャードは、
心に深い傷を持つ小説家で、ゲイで
エイズに侵され、死を待つばかりの生活でした。
彼が、甲斐甲斐しく自分の世話をしてくれる
クラリッサ(メリル・ストリープ)に
「ぼくは君のために生きながらえてるんだ。」
と訴えます。まるで「迷惑だ」とでも言わんばかりに。
しばらく戸惑った後
「ほとんどの人間は皆、誰かのために生きてるのよ。」
と答えた、このシーンが印象に残っています。

執筆中の小説の中に入り込みすぎて
気がふれるまで一触即発と言う不安定な状態のヴァージニアも
人のために生きる、と言うことが出来ない女性でした。
夫が彼女のために良かれと思ってしたことが
彼女をもっと苦しめることになっていたとは・・・。
危なすぎる女性、ヴァージニアをアレほどまでに演じていた
ニコール・キッドマン、素晴しかったです。
女優ニコールではなく、完璧に
ヴァージニア・ウルフでしたから。

私にとって一番切なかったのが、ジュリアン・ムーア演じる
ローラ・ブラウンのエピソードでしょうか。
彼女の苦しみは、心の奥の奥に隠し続けているので
非常に理解しにくい。
おそらく夫は、全く妻の苦悩に気づいてなかったかもしれません。
けれども、あの、子供を置いてホテルに行く、
そしてまた戻ってくる・・・と言うシーンと
その後のエピソードだけで、彼女の苦悩はしっかり表現していましたね。

それらのエピソードが、後でしっかりと繋がる・・・と言うのもよかったです。
母親の異常さを察して、引き止めようとする
ローラの息子がよかった。
母が約束どおり迎えに来てくれ、安心し
「マミー、アイラブユー」と言った時は、胸が詰まりそうでした。
そう母親に告げる事で、「どこにも行かないで」と伝えたかったのでしょう・・・。
それなのに、何故、ローラは・・・・・?

なんだかやりきれないお話ですけど
根本には「愛」があるので、救われる気はします。
キャストも、ものすごく豪華ですよねぇ~。

・・・・・余談だけど、後で夫に「結局何観たの?」と聞いてみたら
最初観たいと言っていたフランスのサスペンス映画ではなくて
(この映画が元で喧嘩になったんですけどねっパンチ!
私もずーーーっと観たいと思っていた「殺人の追憶」を観たそうです。

それならそうと、最初っからそう言えよーーーーーーーーっ!!!爆弾
・・・・しばらく冷戦状態が続きそうです・・・。
映画の恨みは怖いのだっ!!!

The Hours_Movie Trailer