ザリガニの鳴くところ(Where the Crawdads Sing)
久々に感動した映画です。
原作を読んで、とても良かったので
映画も楽しみにしていました。
ノースカロライナの湿地で
とある青年の変死体が発見される。
容疑者として捕まったのは
まだ幼かった頃に、家族全員に見捨てられ
たった1人で生きてきた
「湿地の少女」カイアだった…。
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なんとも切ない話です。
湿地の奥で、たった1人で暮らす
まだ幼い少女、カイア。
かつては暖かい家族と一緒に暮らしていたのに
酒癖の悪い暴力的な父親に耐えられず
母も兄姉たちも出ていってしまいます。
幼すぎてどうすることもできないカイアは
父親と2人、貧しさにも耐えながら
なんとか暮らしていくのですが、
その父親も、ある日突然出ていってしまうのです。
そこから始まる、幼いカイアのひとりの暮らし。
幼いながらも、貝を獲って売ったりしながら
なんとか生き延びる術を見つけます。
たくましく生きるカイアの味方になってくれる大人もいますが
ほとんどの町の人間は、彼女の名前も知らず
「Marsh Girl(湿地の少女)」と呼んで蔑みます。
学校にも馴染めず、ひとりぼっちのカイアにとって
湿地の生き物たちだけが彼女の味方でしたが、
ある日、テイトと言う青年と知り合います。
読み書きができないカイアに字を教えてくれた、優しい青年テイト。
最初はぎこちないけれど
徐々に仲良く、お互いを大切に思う関係になりますが
夢を叶えるために、遠い大学に行くテイトを
泣く泣く見送ってからは、また寂しい毎日が戻ります。
そんなある日、美しいカイアに近づいてきたのが
町の青年、チェイス。
後に遺体となって発見されるのがこの青年で
親しかったカイアが、容疑者として捕まるのですが…。
言葉で言うのがとても難しいのですが
カイアがとにかくスペシャルな女性なんです。
賢くて、強くて、美しい。
それでいて繊細で、簡単には他者をも受け付けない
頑なな心も持っている。
壮絶な子供時代を、1人でサバイブしてきたのですから
そうなるのも自然な成り行きなんですが
あの聡明さと強さは、1人でも生きていけるよう
天が与えてくれた才能だと思います。
カイアにしか生きられない人生を、湿地の生き物たちと共に生きている。
湿地の生き物を愛する気持ちが、カイアの身を助けます。
(朝ドラ「らんまん」の動物版ってところでしょうか😆)
どうしてカイアが殺人犯として捕まったのか、
そして捕まった後の彼女が、結局どうなったか
決してミステリーと言う枠にハマり切る話ではないんだけれど
伏線も見事に回収されていく気持ちよさもある
よくできたお話です。
原作も超オススメですが、映画の方は
カイアの魅力と映像の美しさに魅了されました。
原作の作者ディーリア・オーウェンズさんは生物学者だそうで
彼女の生き物への愛情が、カイアを通して伝わってくるところも魅力です。
ちなみに「ザリガニの鳴くところ」とは
セリフでも出てきますが
「誰も来ない、安全な場所」だそうです。
いつもカイアが1人で過ごした場所の事かなぁ。
なんか私も、湿地の沼にハマっていきそうです😆
