
嵐が丘
今日のオススメはエミリー・ブロンテの名作「嵐が丘」。
まだ若い頃にこの小説を読んだのですが、
共感は出来なかったものの深く心に残るものがあり、
いつかは映画も観てみたいとずっと思ってました。
この話は映画化されたものがかなりたくさんあるようで、
中でも1939年にアカデミー賞7部門を受賞したらしい
ローレンス・オリヴィエ主演のモノが有名ですね。
私が観たのは90年代バージョンで
主演はジュリエット・ビノシュとレイフ・ファインズ。
後に「イングリッシュ・ペイシェント」でも共演してますが、
相性がいいんでしょうか?
【あらすじ】
WUTHERING HEIGHTSと呼ばれる屋敷に住む少女キャサリン(ビノシュ)の元に、
ある日父が拾ってきた孤児のヒースクリフ(ファインズ)がやってきた。
彼を我が子同然に可愛がった父が亡くなると、
彼に対して嫉妬と憎しみを抱いていたキャサリンの兄は、
彼を召使としてこき使うようになる。
けれども妹のキャサリンはヒースクリフを誰よりも理解し、愛し、
親友となっていつも一緒に過ごしていた・・・。
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身分の違う、結ばれる事はない悲しい恋愛ですが、その愛の形が怖いです。
というか、レイフ・ファインズまたしてもはまり役ですねぇ~。
こういう愛に狂った男を演じたら、
その気持ち悪さは(あ、スミマセン
)右に出るものがないのでは???彼は生理的には好きなタイプじゃないですけど(役柄がねぇ・・・)
ハンサムではあるし、顔つきやキャラに繊細な雰囲気がある事もあって、
母性本能を微妙にくすぐるタイプでもあるんでしょうね。
それまでに映画化されたヒースクリフのイメージとは一味違ったものとして、
彼の演技も好評だった様ですが、納得です。
木と話してみたり、お墓を掘り返したり、キャサリンと瓜二つの娘のキャサリンを
強引に息子の嫁にしたりと、異常な行動ばかり取るヒースクリフですが、
ファインズが演じると全く違和感ありませんから。
【ここからネタばれあります】
霊とか死後の世界とか、そういうものを信じない人には
かなり胡散臭いお話かもしれませんが、
愛し合う二人なら、体が死んでもなお心が通じ合うと言う
「魂」の世界と言うのがあるんじゃないかと思っている私にとっては、
最後の結末も納得です。
日本のテレビでも江原さんとかがいつも言ってる
「死んだ人に未練を持っていては、成仏できませんよ。」って話です、これ。
あまりにキャサリンを愛しすぎたがために、
彼女が死んでしまった事実を受け入れられず、
結局キャサリンに連れて行かれるんですから・・・。
傍から見てると不幸だし怖いです。
でも本人たちはそれで幸せだったんでしょうね。
【ネタばれここまで~~~】
冒頭のシーン、
強風の吹く丘をマントを羽織った女性が歩いてるんですが、
彼女が原作者のエミリー・ブロンテで、
屋敷を訪れ物語を語ると言う形になっています。
その冒頭シーンでいきなりドラマチックな音楽に圧倒され
引き込まれて行きました。
音楽を担当してるのは坂本龍一だそうで。
この映画の音楽の効果は、とても大きかったですよ。
あの様な音楽じゃなければ、これほど引き込まれなかっただろうし
これほどロマンティックにはならなかっただろう、と思えました。
で、エミリー・ブロンテを演じてたのはシンニード・オコナーでした。
ほんの少しの出演でしたが、存在感ありありなのはさすが、と思いましたね。
激しい愛の物語がお好きな方には、お奨めの作品です。