「スターウォーズ 最後のジェダイ」
<スタッフ>
監督:ライアン・ジョンソン
製作:キャスリーン・ケネディ、ラム・バーグマン
製作総指揮:J・J・エイブラムス、トム・カーノウスキー
脚本:ライアン・ジョンソン
撮影:スティーブ・イェドリン
美術:リック・ハインリクス
衣装:マイケル・カプラン
編集:ボブ・ダクセイ
音楽:ジョン・ウィリアムズ
<キャスト>
・デイジー・リドリー(レイ)
・ジョン・ボイエガ(フィン)
・アダム・ドライバー(カイロ・レン)
・オスカー・アイザック(ポー・ダメロン)
・マーク・ハミル(ルーク・スカイウォーカー)
・キャリー・フィッシャー(レイア・オーガナ)
・・・etc
<あらすじ>
「スター・ウォーズ フォースの覚醒」に続くシリーズ作品で、伝説のジェダイの騎士ルーク・スカイウォーカーを探し当てた主人公レイがたどる、新たな物語が描かれる。前作で「スター・ウォーズ」の新たな主人公レイに大抜てきされ一躍注目を集めたデイジー・リドリーのほか、ストームトルーパーの脱走兵フィンを演じるジョン・ボヤーガ、ダースベイダーを受け継ぐカイロ・レン役のアダム・ドライバー、そしてルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミル、2016年12月に急逝したレイア・オーガナ役のキャリー・フィッシャーらおなじみのキャストが出演。(以上、映画.comより)
<予告編>
<2017/12/15 IMAX字 鑑賞>
<2017/12/16 IMAX字 鑑賞>
※ネタバレ注意!!
スターウォーズの新作が出たらどんなに駄作であろうと映画館に観に行かなければいけないのが国民の性ということで、観てきました。
なんですが・・・正直ガッカリしました。
ダメだった所を挙げる前に、まずは良かったところを少し挙げます。
①師弟対決
物語終盤に用意されているルークvsカイロ・レンの師弟対決シーン、その少し前の一斉射撃からの無傷のくだりで劇場内の誰かが「ルーク!!」って叫んでいたくらい超カッコいいシーンからのくだりは正直、アガリます。
②レイ&レンvsスノークの手下
スノーク殺害後、レイとレンが共闘するシーン。今まで観てきたジェダイ達の冷静な戦いとは全く違い、とても荒々しく乱暴にライトセーバーを振り回す様はかなり新鮮かつ、観ていて楽しかったですね。
③過去作観てるとオーってなる
ヨーダの登場、2つの夕日などなど、オリジナル3部作からのファンなら見覚えのあるシーンがいくつか散りばめられており、オーってなります。(ただヨーダが霊体なのに全然透けてないなぁとか色々ありますけど・・・)
以上ですかね。ここからは気に食わなかった、納得いかなかった箇所をいくつかあげます。
①新キャラ、新惑星の魅力が無い
レジスタンス清掃員のローズは、フィンと行動を共にすることになるんですが、結局何一つ活躍しておらず、挙句の果てには、フィンとの恋愛チックなシーンに持っていくだけのキャラになっており、正直「何を見せられたんだ・・・?」となってしまったので、完全に見せ場不足でしたね。
他にも紫色の髪が特徴的なホルド提督、最後に自らの命を犠牲に特攻するシーンがあるんですが、その前にポー・ダメロンに自分の作戦全てを打ち明けていればそんなことにならなくて済んだのでは・・・?となるので、脚本のクオリティの低さのせいではあるんですが、結論ダメな奴でした。
予告の段階で、物議を醸していた鳥ポケモンのポーグに至っては、ただ可愛いだけのキャラになっており、完全にグッズ要員のキャラだな~、ディズニー傘下らしいな~と思いました。コイツは群れで襲い掛かるとか、道案内とか、活躍の場は無限に用意出来るはずなのに、、一番ガッカリしたポイントで、正直、SWシリーズで一番嫌いなキャラになりました。
それと、今作はポーグ含めてCGキャラクターが多めなのも、個人的にはイマイチな部分で、プリクエルの3部作(エピソード1~3)を彷彿とするような、あんまり実在感の無いキャラクター達ばっかりだったので、せっかくEp7で元に戻したのに・・・という感じが抜けませんでしたね。
中盤に出て来るカジノの惑星の造形も「なんだそれ」っていう感じで、普通の人ばっかりのカジノなので、全く「遠い昔」感が無い!!
その為、中盤のカジノでのイザコザは、「これはスターウォーズだよね?」と首をかしげてしまうほど酷い物でした。
②フォースがチートすぎる
今作では、今までのちょっとフワフワしたイメージだった「フォース」というものを改めて再認識させるシーンがあったものの、レイア姫の宇宙浮遊だったり、ルークの残像拳だったり、カイロ・レンとレイのフォース電話だったり、フォースって何でも出来るの?という感じがして、ここは賛否分かれる所だったみたいですが、個人的にはイマイチでした。
③脚本がお粗末
そもそも今作は一本の作品として観ても脚本がお粗末過ぎるように感じます。序盤の作戦もグダグダ、中盤の作戦もグダグダ、しまいには元基地でも戦闘もグダグダと、観終わっても「結局物語として進んでないよね?」と思うほど状況は何一つ変わらず、Ep7からずっと楽しみにしていた新キャラ(レイ・フィン・ポー)達の活躍も今一つ観れず、どうしてもこれが「過去最高のスター・ウォーズ」というにはあまりにも出来が悪いように感じました。
今、作り直しの署名活動が進んでいるみたいですが、作り直しはしなくて良いですが、Ep9を監督することに決定したJ・J・エイブラムス監督には、是非ともこの3部作を締めくくるに相応しい出来にしてほしいと思います。ポーグは要らないので、最初のオープニング・ロールで「ポーグは非常食として全員食べられた」と出してもらえればスッキリしますので、どうか採用お願いします。