~ストーリー~

1950年代に一世を風靡したジャズ・トランペット奏者チェット・ベイカーは、ドラッグ絡みのトラブルをたびたび起こし、スポットライトから久しく遠ざかっていた。
1966年、公演先のイタリアで投獄されたのちにアメリカへ帰国したチェットは、俳優として自伝映画の撮影に参加するが、麻薬の売人から惨たらしい暴行を受け、病院送りの憂き目に遭ってしまう。アゴを砕かれ、前歯を全部失う重症を負い、キャリア終焉の危機に直面したチェットの心のよりどころは、映画で共演した女優ジェーンの存在だった。ジェーンの献身的な愛に支えられ険しい再起への道のりを乗り越えたチェットは、巨匠ディジー・ガレスビーの計らいで名門ジャズクラブ"バードランド"へ出演することになる。しかしそこは、若かりしチェットがマイルス・デイヴィスから厳しい言葉を投げかけられた因縁の場所。チェットは、人生のすべてを懸けたステージに立つのだった。

 

 

 伝説の白人トランペット奏者の返り咲きの時期を映画化した作品ですが、この時期のチェットとイーサン・ホークの持つ容姿や雰囲気がピッタリ合ったのだと思います。イーサン・ホークが持つナイーブでかつ自己破壊的な要素も本作とこの主人公に合っているんだと思いました。かなりの努力とアプローチでチェット・ベイカー役に挑んだと思われます。

 ラストのなんとも哀しい現実はこの時代のアーティストの哀愁でもあるのか、とも思いましたが主人公のストーリーを語る上では決して美化されずこのような表現は必要だったのでしょう。

 正直チェット・ベイカーの映画化はイーストウッド監督が作るのではと思ったことがありましたがロバート・パドロー監督での映像や脚本はなかなか自分の好みでしたのでBRDも購入しました。