天国にいちばん近い島 感想 原田知世主演 大林宣彦監督 キネカ大森30周年記念企画 | 映画時光 eigajikou

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『天国にいちばん近い島』
日本映画 1984年製作
キネカ大森30周年記念企画
キネカ大森で鑑賞








監督: 大林宣彦
製作: 角川春樹
プロデューサー:坂上順
菅原比呂志
原作: 森村桂
脚本: 剣持亘
潤色: 大林宣彦
小倉洋二
撮影監督: 阪本善尚
編集: 大林宣彦
音楽監督: 朝川朋之
音楽プロデューサー: 高桑忠男
石川光
助監督: 小倉洋二
内藤忠司

出演:
原田知世 桂木万里
高柳良一 タロウ・ワタナベ
峰岸徹 深谷有一
赤座美代子 村田圭子
エティエヌ・ワモウ 酋長
ジル・ピーターソン トム
ジョルジュ・ワヘオ ジェローム
泉谷しげる タイチ・ワタナベ
高橋幸宏 桂木次郎
小林稔侍 青山良男
小河麻衣子 山本福子
入江若葉 マダム・ヒロコ
室田日出男 西尾久造
松尾嘉代 桂木光子
乙羽信子 石川貞

 原作は森村桂の同名小説。主演に原田知世を迎え、「時をかける少女」の剣持亘が脚本を担当、監督も同作品の大林宣彦が務めた。撮影は坂本善尚。「天国にいちばん近い島」を探し求める旅に出た少女の体験を描く青春ファンタジー。
 ドジで根暗な性格の女子高生・桂木万里は、亡き父が語ってくれた「天国にいちばん近い島」のことを思い出していた。幼い頃に聞いたその島を訪ねるべく、万里は母から旅費を借りてニューカレドニアのツアー参加を決める。島に到着した万里は、ガイドの青山が良い顔をしない中も単独行動を始めるが、そこで日系人の青年タロウ・ワタナベと出会う。



はい、『Wの悲劇』と併映だった『天国にいちばん近い島』です。
この作品はなんだか既視感があり、
大林監督の作品は公開当時に結構観ているので、
『天国にいちばん近い島』は劇場鑑賞はしていないけど、
TVかビデオで観たかもという気もしますが、
記憶が定かでありません。

この映画観て何が一番印象的だったかというと、
ニューカレドニアの景色です。
懐かしかったです。
ニューカレドニアは新婚旅行で行っているので。
新婚旅行は東欧へと決めていたのに、
湾岸戦争が始まり行き先を変えることになりました。
変えるなら本当はタヒチへ行きたかったですが、
予算の問題もあり、ニューカレドニアしました。
映画に出てきた島の殆どにセスナなどで行きました。
セスナ運転したくなりました~。
映画に出てきたように絶景です。
本当に美しい所でした。
ニューカレドニアはフランス領で、
あまり観光開発されていなくてホントにのんびりできました。


↓「そよ風のクルール」天国にいちばん近い島/原田知世
 映画「天国にいちばん近い島」のロケ時にニューカレドニアにて撮影された
 イメージビデ­オ


↓原田知世 「天国にいちばん近い島」



このアメデ灯台にも行きました


前回の『Wの悲劇』でも書きましたが、
私は角川映画のメディアミックスと宣伝に
大量な予算を使った戦略にアンチ感があり壁を作ってしまい、
あまり観ることがありませんでした。
同時代に好きな監督がほかの会社で撮った作品は観ているのに...
まあ、今以上に偏屈だったのでσ(^_^;)
あ~、いや、今は素直な心ですよ!本当に!
30年以上経って素直な心で鑑賞しました。


『時をかける少女』


『天国にいちばん近い島』


28年ぶりの3ショット


で、これは角川映画で活躍し、
大学卒業後は俳優業を引退し、
角川書店の編集者を経て、
現在ニッポン放送の総務部長をしてる
知世さんとは『時をかける少女』でも共演の
タロウ・ワタナベ役高柳良一が恋のお相手と思いきや、
実は峰岸徹さんなんです。
峰岸さんは知世さんの中に、
20年前に別れた赤座美代子の面影を見ているんですが。
峰岸さんこのとき41歳。
知世さん役の通り16歳ですよ。
いけませんなァ(^_^;)
これもおじさんのリリカルな夢でしょうか。
ちゃんと最後には峰岸さんと赤座さんの
大人の恋の成就に持って行ってますけどね。
少女の青春通過儀礼的ファンタジーではありますが、
大人の恋愛入りなのでした。

冒頭の小さい頃の父との場面と、
最後に日本に帰って来て母と話しながら歩く場面が
セピア調になっていて、
全体を回収して客観視点のあるファンタジーにしています。
オープニングとエンディングの
クラシック映画調で可愛い感じの映像は「白組」が担当しています。
タロウが作った紙芝居のイラストはとり・みきだし、
高橋幸宏、泉谷しげるが出ていて、
サブカル色あり。
そもそもキャストが大林組で豪華。
室田日出男さんも出てます。


大林監督らしく戦争の記憶も盛り込んであります。
乙羽信子さんが、第二次世界大戦中、
ニューカレドニアで沈んだ潜水艦に乗っていて亡くなった
夫の慰霊に訪れる女性を演じていますが、
私はこの映画の中で
乙羽信子さんのセリフ、芝居に一番グッときました。
『永遠の0』より、『天国にいちばん近い島』だなと思っちゃいました。

『Wの悲劇』もおじ様方のお客さんが多かったですが、
『天国にいちばん近い島』はさらにおじ様率高く、
しかもすすり泣きがいくつか聞こえてきましたから、
それがとても印象的でありましたよ。
知世さんファンは熱心なのでしょうか。

そういえば、原田知世&原田貴和子共演の
『ペコロスの母に会いに行く』も、
ちゃんと感想記事書いていなかったなァ(゚_゚i)

トップのメガネの写真の
はじめの頃の知世さんの雰囲気やしゃべり方が、
私の娘の中学生の頃に似ていたんです。
タロウ・ワタナベ役の高柳良一さんの話す美しい日本語が、
娘の好きなタイプの話方でした。
『Wの悲劇』と『天国にいちばん近い島』は違う日に観ました。
娘は時間が合わず本作は観れませんでした。
学校帰りにロベール・ブレッソン監督の『ラルジャン』など観てます。





高橋幸宏主演、大林宣彦監督の
『天国にいちばん近い島』セルフパロディ!?も入った
『4月の魚』は公開当時に観ています。
四月の魚 [VHS]/高橋幸宏

¥15,001
Amazon.co.jp
↑高いですな~(°д°;)
出演者:高橋幸宏、赤座美代子
今日かの子、泉谷しげる
入江若葉、丹波哲郎
で、かなり本作とかぶってた。

高橋幸宏と原田知世は音楽活動してます。


↑こちらは、近年の「pupa」高橋幸宏(Dr/Vo)の呼び掛けで2007年に結成。
原田知世(Vo)、高野寛(G/Vo)、高田漣(ストリングス楽器全般/他)、
堀江博久(Key他)、権藤知彦(ホーンセクション/プログラミング他)







dreaming pupa/pupa


floating pupa/pupa


時をかける少女 ブルーレイ [Blu-ray]/
原田知世,高柳良一,尾美としのり


天国にいちばん近い島 ブルーレイ [Blu-ray]/
原田知世,高柳良一,峰岸徹


昨日は新宿へ試写会に行ってきました。
それも早く書かなくてはですが、
今日は『かしこい狗は、吠えずに笑う』観に、
池袋の新文芸坐に行くのです。
他にも欲張って観る予定f^_^;


『かしこい狗は、吠えずに笑う』

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★東京池袋・新文芸坐

4月11日(金)
気になる日本映画達〈アイツラ〉2013 
中野量太監督『チチを撮りに』と2本立て


★名古屋シネマテーク

4月19日(土)~25日(金)



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