暗くなるまでこの恋を 感想 カトリーヌ・ドヌーヴのクールビューティーとお茶目なJ=P・ベルモンド | 映画時光 eigajikou

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浜松シネマイーラの会報にイラスト&コラム連載中。
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『暗くなるまでこの恋を』
デジタル・リマスター版
La Sirène du Mississipi
1969年製作(日本公開1970年) 
フランス映画
浜松シネマイーラで鑑賞









↓映画『スクリーン・ビューティーズVol.2カトリーヌ・ドヌーヴ』予告編


↓予告動画 『暗くなるまでこの恋を』


監督:フランソワ・トリュフォー
製作:マルセル・ベルベール
原作:ウィリアム・アイリッシュ『暗闇へのワルツ』
脚本:フランソワ・トリュフォー
撮影:ドニス・クレルヴァル
音楽:アントワーヌ・デュアメル
出演:
ジャン=ポール・ベルモンド
カトリーヌ・ドヌーヴ
マルセル・ベルベール
ミシェル・ブーケ
ネリー・ボルゴー

フランソワ・トリュフォーが
ウィリアム・アイリッシュの原作を基に映画化した
ミステリアスなラブロマンス。
金がすべてと信じる魔性の女性と、
彼女にダマされていることを知りながらも無償の愛を捧げる男の
恋愛模様とその意外な顛末を描き出す。
トリュフォー監督がヒッチコック映画を意識し、
映像美を散りばめた名作がデジタルリマスターで甦る。
(ぴあ映画生活より)

ウィリアム・アイリッシュの小説は、
高校時代に読んでいました。
トリフォーの『黒衣の花嫁』もウィリアム・アイリッシュ原作。
黒衣の花嫁 [DVD]/
ジャンヌ・モロー,ミシェル・ブーケ,ジャン=クロード・ブリアリ


こちら『暗くなるまでこの恋を』は、
昔ビデオかTVで見たきりで、記憶に残っていなかった...
今回スクリーンで観て、こんな映画だったっけ?
と新鮮な驚き(  ゚ ▽ ゚ ;)
『黒衣の花嫁』とは雰囲気が違い、
かなりトリフォーの遊び心とトリビュート満載、
トリフォーの脚フェチ趣味は勿論、
お色気的には笑えちゃう演出もありました。
全体的にはかなり贅沢な2時間サスペンス風味だったりして!?
(ベテラン映画ファンに呆れられちゃうかナ?)

マダガスカル島の近くのフランス領レユニオン島から
フランス国内でもロケされています。
ドヌーヴがやって来たことになっているのは、
同じく南太平洋のフランス領ニューカレドニアのヌメア。
私はニューカレドニアには行ったことがあるのですが、
レユニオン島のことは良く知りませんでした。
「レユニオン島の尖峰群、圏谷群および絶壁群」
で2010年に世界遺産に登録されました。
火山が作った独特な自然美が特徴。
すごく壮大です↓


『暗くなるまでこの恋を』は、トリフォーが慕っていた、
ジャン・ルノワールに捧げられています。
冒頭の映像はルノワール監督の『ラ・マルセイエーズ』より。
ラ・マルセイエーズ [DVD]/IVC,Ltd.(VC)(D)

クラシック映画は勉強不足な私でも分かる(苦笑)
ラストの雪の中スイスへの国境越えは
傑作『大いなる幻影』(これは劇場鑑賞しています。)からの引用。
大いなる幻影 [DVD]/
ジャン・ギャバン,ピエール・フレネー


ヒッチコックの『めまい』など、
めまい [DVD]/
ジェームズ・スチュワート,キム・ノヴァク,バーバラ・ベル・ゲデス

私でも気付いたお遊び個所はありましたが、
他にも映画ヲタクのトリフォー的にたくさんのトリビュートなどが。
ウィキペディアに細かい解説がありました。
ここ←クリックでどうぞ!


ベッド・シーンはあっさりなのに、
ベルモンドがドヌーヴの脚を撫でるシーンは
脚フェチらしさに溢れていました(笑)


ドヌーヴのこの衣装も脚を強調していましたよ!↓


ドヌーヴのヌードシーンは2回、濡れ場ではなく、
意外な時で!?大胆すぎで笑えちゃいました( ´艸`)
1か所はこれホントに笑い取るウケ狙いでしょ?でしたから。

この映画はフランス本国では不評だったけど、
日本ではヒットしたそうです。
トリフォーがとても楽しんで作っているのが伝わってきました。
ドヌーヴの妖艶な美しさも勿論見所ですが、
その美しさに騙されちゃうベルモンドが
チャーミングで可愛らしいです。
上の写真のように彼の肉体美も何気に強調されています(〃∇〃)
この『暗くなるまでこの恋を』はトリフォーとしては異色な、
ホッコリした映画だと思うのです。
最近はかなりの強行軍で映画を観ていて、
この作品もあわや見逃す所でしたが、
スクリーンで観られて良かったです。
もうさすがに忘れられないです(笑)









ドヌーヴ、ベルモンド、トリフォー監督







リメイク作アンジェリーナ・ジョリー&アントニオ・バンデラス『ポワゾン』は、
アンジー脱ぎ脱ぎで有名!?結構笑えるエロ・スリラー!?
私は見ていないので、一度見てみようかナ。↓


ポワゾン [Blu-ray]/
アントニオ・バンデラス,アンジェリーナ・ジョリー,ジョーン・プリングル




『かしこい狗は、吠えずに笑う』

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