舟を編む 感想/満島ひかり、綾野剛、小林薫「夏の終り」8月31日シネマイーラでもロードショー!! | 映画時光 eigajikou

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世界の色々な国の映画を観るのがライフワーク。
がんサバイバー。
浜松シネマイーラの会報にイラスト&コラム連載中。
今は主にTwitterとFilmarksに投稿しています(eigajikou)

『舟を編む』
TOHOシネマズ浜松で鑑賞

この記事に、原田芳雄と 松田優作 の2人が一緒に歌う、
「横浜ホンキー・トンク・ブルース」をUPしました音譜

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松田龍平、お父さんに似てきましたね~ニコニコ

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監督:石井裕也

出演:松田龍平
    宮崎あおい
    オダギリジョー
    黒木華
    渡辺美佐子
    池脇千鶴
    鶴見辰吾
    宇野祥平
    又吉直樹
    波岡一喜
    森岡龍
    斎藤嘉樹
    麻生久美子
    伊佐山ひろ子
    八千草薫
    小林薫
    加藤剛

2012年の本屋大賞を受賞し、
ベストセラーにもなった三浦しをんの同名小説を、
『川の底からこんにちは』などの作品で
注目を集める新鋭・石井裕也監督が映画化。
松田龍平、宮崎あおい、オダギリジョーらの出演で、
ある出版社を舞台に、ベテラン編集者や、老学者、
辞書に興味を持ち始めたチャラ男など様々な人々が、
辞書の編集に励む姿を描いていく。
(ぴあ映画生活より)
舟を編む/三浦 しをん


石井裕也監督のメジャー・デビュー作です。
『川の底からこんにちは』
川の底からこんにちは [DVD]/
満島ひかり,遠藤雅,相原綺羅


『あぜ道のダンディ』
あぜ道のダンディ [DVD]/
光石研,森岡龍,吉永淳


『ハラがコレなんで』
ハラがコレなんで [DVD]/
仲里依紗,中村蒼,石橋凌


この3作は、シネマイーラで上映されて観てきましたが、
今回は松竹とアスミック・エースの配給で、
シネコンで上映。ちょっと寂しかったです。
辞書作りは1995年から2010年まで、
15年かかって作られた設定でした。
1995年といえば、阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件のあった年です。
そのことは映画の中には出てきませんでした。
私の娘が生まれた年でもあります。
赤ん坊が中学3年生になるまでですから、
長いようですが、
実感としてはあっという間でした。
15年かかって辞書作りをする人たちも、
あっという間なんじゃないかなあ。
一生をかけられる仕事に巡り合えた幸福な人たちのお話。
終身雇用制度も崩壊してきている現状ではおとぎ話的でもありますね。

この映画、面白かったです。
今年は日本映画をあまり観ていないのですが、
今の所日本映画のマイベストのかなり上位に入る作品です。
『フラッシュバック・メモリーズ3D』に続き2位かな。
特に松田龍平が笑わせてくれました。
オダギリジョーもこういう普通の役を上手くやるなあと思いました。
加藤剛、八千草薫、渡辺美佐子という大ベテランから、
小林薫、伊佐山ひろ子、鶴見辰吾などのベテラン。
20~30代の若手俳優たちと、
色々な世代の俳優たちの共演が楽しかったです。
原作もので他人の書いた脚本(映画監督もする渡辺健作)
で撮るのは石井監督初めてです。
キャストも多く、色々な世代の俳優を使い、
監督もいい勉強になったのではないでしょうか。←エラそうにσ(^_^;)
美術やセットも良かったです。
フィルム撮影された藤澤順一カメラマンの映像も味がありました。
丁寧に作られている作品で、好感が持てました。

娘は大ベテランの俳優3人の存在感のある演技に感心していました。
若い俳優たちとなんでこんなに上品さが違うのか?とも。

私は、1995年前後の頃は、
本の編集デザインの仕事をしていたので、
校正作業の様子がとても懐かしかったです。
監督の分身!?弟みたいに似ている森岡龍は、
今回そこに出てきました。
↓これは『あぜ道のダンディー』のときの写真ですが、監督と森岡龍似てますよね。
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↑森岡龍の隣の席で校正をしていた斎藤嘉樹

私は部活でガチでソフトボールをしていました。
斎藤嘉樹が主演の『ひゃくはち』
(森義隆監督、出演:斎藤嘉樹、中村蒼、市川由衣、高良健吾 
北条隆博、桐谷健太、三津谷葉子、有末麻祐子
小松政夫、二階堂智、光石研、竹内力 他)
が、私の一番好きな野球映画です。
ひゃくはち プレミアム・エディション [DVD]/ジェネオン エンタテインメント

『ソフトボーイ』(豊島圭介監督)
野球少年役で出ていました。
ソフトボーイ【DVD】/
永山絢斗,賀来賢人,波瑠


私はこれでも!?言葉の概念にこだわりがあります(・・。)ゞ
小学生の時、大人が使う漢和辞典が欲しくて、
お金を貯めて買いました。
今でも辞書はいろいろ持っています。
だから、この映画の言葉にこだわりのある人たちに共感しました。
一生をかけられる内容の仕事に巡り会えた人たちが羨ましかったです。
そういえば、神津カンナさんは、子どもの頃、
三島由紀夫に広辞苑を全部読むように言われたそうですョ。

↓ネコのとらさんが可愛らしかったです。

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↓『レンタネコ』にも出てた子でした。(この子だと思います。)

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ただ、この『舟を編む』には、石井監督の今までの作品にあった、
おかしくて、弾けるようなパワーは感じられず、それはちょっと残念でした。
上手く作ったナって、これ、ベン・アフレックの『アルゴ』で、
こなれて上手くなったナと感じたのと同じです。
上手くなって、面白みには少し欠けると言うか...
この作品以前は石井監督独特の疾走感のあるちょっとヘンなユーモアが、
はじけていて楽しかったのですが、
今回は原作もの&他人の脚本だからでしょうか、
そこの所が感じられませんでした。
松田龍平の存在感と演技に頼り過ぎではないでしょうか。
笑わせてはもらいしましたが、
真面目な人間をいじって笑いを取ることは、
ちょっと卑怯かなとも思います。(原作あるから仕方ない?)
笑いも真っ向勝負して欲しいです。
石井監督の次作は、
「妻夫木聡と池松壮亮の初共演で、
気鋭の作家・早見和真氏の小説「ぼくたちの家族」が
実写映画化されることが決定した。
松田龍平主演作「舟を編む」など、
めざましい活躍を見せる石井裕也監督がメガホンをとり、
母親役に原田美枝子、父親役に長塚京三を迎え、
独特のコメディセンスで現代の家族像を浮き彫りにする。
3月15日にクランクインし、4月中旬のクランクアップ予定。」(映画com.より)
公開は来年の予定です。
この作品も原作ものですが、脚本は石井監督なので期待したいデス。
森田芳光監督のような存在になって欲しいです。

松田龍平は、大島渚監督が一目惚れして起用したデビュー作『御法度』
あの頃映画 「御法度 GOHATTO」 [DVD]/
ビートたけし,松田龍平,伊武雅刀

を観た時、さすがの存在感と思いました。
豊田利晃監督の『青い春』
の時は、立っているだけでこんなに画になってしまうのは、
ちょっとズルイョ(笑)でした。
青い春 [DVD]/
松田龍平,新井浩文


松田龍平は現代っ子らしく、父優作のような野性味はないけど、
佇まいがとても画になる存在感は父親譲りかと。
演技の幅も広げてきましたね。
(弟の松田翔太は、演技のセンスがよくて上手い俳優と感じています。)
どの監督だったか、忘れてしまいイタイのですが、
松田龍平は40過ぎたらスゴイ俳優になると言っていました。
松田優作は40歳で亡くなってしまったので、
(生きていたらまだ63歳!小林薫より2歳年上なだけ。)
龍平には長生きして渋さが増すところを見せて欲しいです。
(あ、自分が長生きしないと見られないか(゚_゚i))

石井裕也監督と言えば、
満島ひかりと結婚して、
インディー映画監督界の(羨ましがられの)星!?
となりましたが、
満島ひかりの主演作品『夏の終り』
が、なんとシネマイーラでも8月31日からロードショー公開ビックリマークですニコニコ
昨日『人生ブラボー!』を観た時、丁度予告も流れました。

監督:熊切和嘉 『アンテナ』『フリージア』『青春☆金属バット 』
         『ノン子36歳(家事手伝い)』『海炭市叙景』
出演:満島ひかり、綾野剛、小林薫 他

脚本:宇治田隆史(上記の作品など熊切監督とコンビの作品が多い)
原作:瀬戸内寂聴(新潮社文庫)
夏の終り (新潮文庫)/瀬戸内 寂聴


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ただいま、浜松で撮影中の鈴木卓爾監督『楽隊のうさぎ』HPはここ←をクリック
(出演:井浦新、鈴木砂羽、宮﨑将、徳井優 他)の、
スローラーナーの越川道夫プロデューサー(浜松出身)の作品のひとつです。
越川道夫プロデューサーの作品は『かぞくのくに』『海炭市叙景』など、
話題作が続いています。
彼の作品詳しくはここ←をクリック

熊切監督のメジャーデビュー作品『莫逆家族 バクギャクファミーリア』(東映)は
興行的に失敗してしまいましたが、
なかなか面白い作品でした。
莫逆家族 バクギャクファミーリア Blu-ray 通常版[1枚組]/
徳井義実,林遣都,阿部サダヲ


『莫逆家族 』村上淳がヒース・レジャーのジョーカーに挑戦!熊切和嘉監督『夏の終り』期待してます!
↑私の記事です。クリックしてぜひ読んでください目

俳優・浅野忠信と進境著しい女優・二階堂ふみが、
熊切和嘉監督の最新作「私の男」に主演していることがわかった。
第138回直木賞を受賞した桜庭一樹氏の同名ベストセラー小説が原作。
主人公の腐野淳悟に扮する浅野は、
「自分にしかできない役だと思いました。
今の自分のキャリアをぶつけるには最高の役」
と意欲満々で冬パートを乗り切った。
天災で孤児となり、遠縁の淳悟に引き取られる少女・花役の二階堂は
「運命の役だと思いました」と語っている。
また、作品のキーパーソンになる淳悟と花の親戚・大塩を
藤竜也が演じることも発表された。[映画.com ニュースより]
ということで、この作品は2014年公開予定。

『夏の終り』が先ずは楽しみビックリマーク
予告を見ましたが、満島ひかりは宮﨑あおいをもう越していそうでしたよ。
スゴイ迫力でした。
今、NHK大河ドラマで 松平容保役の綾野剛、
私はTVドラマはこれだけですが、
(「最高の離婚」も人気だったのですよね。
今クールは「空飛ぶ広報室」TBSに出演中)
映画では、今年、『その夜の侍』『横道世之介』で観ました。
昨年は映画7本、TVドラマ4本...引っ張りだこですね。

そして、『舟を編む』にも出演していた小林薫。
『夏の終り』の制作が発表されたときは、オファーを受けて、
「どうせまた金がないからこえかけたんじゃないの」なんて言っていましたが。
メジャーでもインディーでもイイ仕事しますよね。
『海炭市叙景』に続く熊切作品です。

松田優作の写真を探していたら、
小林薫も若い、こんなのありました↓

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『舟を編む』での松田龍平演じる馬締光也の部屋に共感!?
私の部屋も本と映画パンフレットで埋もれてる。
ってか、転がれるスペースもなく一部屋潰しています(´_`。)
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加藤剛といえば、
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私は母が子どもを早く寝かせて、
夜なべで内職の仕事をしたいものだから、
(子どもには、健康に育つためだと言っていましたが)
やたらと早く寝かされていました。
だから、私は小学生になっても父が見ていた
『大岡越前』のテーマ曲が流れる時は布団の中でした。
もっと小さい時はこの曲が流れるのは夜中だと思っていましたよ(゚_゚i)
子ども時代もTVをあまり見なかったので、
昔も今も、見ていたTVの話題に入れずサビシイですョ
小学校で生活時間を調べるとき、
1日にTVを見る時間を平均すると、30分にもならず、
まわりにからかわれたくなくて、水増しして書いていました。
こんなだから、この手の調査に正直に答えたことないなァf^_^;
最後までお付き合い下さってありがとうございました。
YouTubeで、原田芳雄と 松田優作 の2人が一緒に歌う、
「横浜ホンキー・トンク・ブルース」作詞:藤竜也 作曲:エディー藩
を見つけました。
映像はありませんが、音はキレイです。聴いていてグッときました。
ぜひ、聴いてみてくださいね音譜



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