Amour (2012)
浜松シネマイーラで鑑賞
今回はネタバレなしの感想です。
3月9日(土)~4月5日(金)まで
静岡県内ロードショー公開は浜松シネマイーラのみです
ぜひご覧ください
セザール賞授賞式でのエマニュエル・リヴァ
予告はこちら↓
監督・脚本:ミヒャエル・ハネケ
出演:ジャン=ルイ・トランティニャン
エマニュエル・リヴァ
イザベル・ユペール
アレクサンドル・タロー
ウィリアム・シメル
ラモン・アジール
リタ・ブランコ
キャロル・フランク
ディナラ・ドルカロヴァ
ローラン・カペルト
ジャン=ミシェル・モンロック
シュザンヌ・シュミット
ダミアン・ジュイユロ
ヴァリッド・アフキール
ジョルジュとアンヌは元ピアノ教師の夫婦で、
現在はパリの高級アパートで静かに暮らし、
かつての教え子たちがピアニストとして活躍するのを楽しみに暮らしていた。
しかしある日アンヌが病に倒れてしまったことを機に、
穏やかだった夫婦の関係に変化が訪れ……。
ミヒャエル・ハネケ監督が前作『白いリボン』に続いて
カンヌ映画祭の最高賞パルムドールを受賞した重厚な人間ドラマ。
年を重ね、人生の最期の時間を共に歩んでいこうとする夫婦の姿を通して、
愛の真実を描き出そうとする意欲作だ。
フランス映画界を代表する名優ジャン=ルイ・トランティニャンと
エマニュエル・リヴァが主人公の夫婦を演じる。
(ぴあ映画生活より)
この作品は、今までのハネケ作品が苦手だった方にも是非おススメしたいです
暴力もエロティシズムも変化球もなし。
直球勝負の作品です。
観て、感じて、考えさせられる作品です。
感動を越えたものを得られる、
重厚な作品です。
観る人の年齢や人生観、考え方により、
感想も様々になると思います。
夫婦の愛、生きること、死ぬこと、
老老介護、自宅介護、親子の葛藤、などが、
夫婦の住むアパートの室内で、濃密に描かれていますが、
同時に、繊細で淡々とした描写でもあります。
「レミゼで泣く」みたいな
(問題な発言!(´Д`;))
とにかく主演2人の演技は素晴らしいです
2人の娘役イザベル・ユペールの存在感も流石。
ハネケ監督はこのベテラン俳優たちに、
自分の明確なアイディアを実現させるため、
容赦のない厳しい演出、要求をしたそうです。
それに応えた2人の熱演、名演は必見です
劇中に鳩が出てきますが、
その鳩にさえ完璧な演出をしようとして、
リタイアしてしまった鳩がいたそうです。
(ジャン=ルイ・トランティニャンのインタビューより)
あまり多くを語ってしまうのはまずい作品ですので、
今回はこれくらいにしておきます。
劇中流れるピアノ演奏は、
アンヌの教え子のピアニスト役で、
本人として出演するアレクサンドル・タローが担当していて、
心に沁み渡る音色です。
実はハネケ監督作品がアカデミー賞作品賞、監督賞までノミネート!?
と、すごく違和感があったのですが、
観てみて納得しました。
今までの物議を醸してきた挑発的な作品とは違い、
世界共通の人間ドラマになっています。
シネマイーラでは4月5日まで上映しているので、
もう一度観たいです。
若い頃の主演2人の写真や映像です↓
エマニュエル・リヴァ
↑『24時間の情事』(ヒロシマ・モナムール)1959年
監督:アラン・レネ、脚本:マルグリット・デュラス、共演:岡田英次
監督:アラン・レネ、脚本:マルグリット・デュラス、共演:岡田英次
『栄光への5000キロ』(1969年 監督:蔵原惟繕、主演:石原裕次郎)↓
ジャン=ルイ・トランティニャン
『男と女』1966年 監督:クロード・ルルーシュ 共演:アヌーク・エーメ
フランシス・レイ作曲の超有名テーマ曲↓
映画 愛、アムール オリジナル・サウンド・トラック/アレクサンドル・タロー
シューベルトの即興曲 変ト長調 作品90-3 D899-3 アレクサンドル・タロー
↓オリジナル・サウンド・トラックより
アレクサンドル・タロー なかなかのイケメン・ピアニストです。
ハネケ監督作品カンヌ映画祭に出品され、
物議を醸してきた作品たち
『ファニーゲーム』1997年
ファニーゲーム [DVD]/
スザンヌ・ローター,ウルリヒ・ミューエ,アルノ・フリッシェ
『ピアニスト』2001年 審査委員グランプリ、男優賞、女優賞
ピアニスト [DVD]/
イザベル・ユペール,ブノワ・マジメル,アニー・ジラルド
『隠された記憶』2005年 監督賞、国際批評家賞、人道賞
隠された記憶 [DVD]/ダニエル・オートゥイユ,ジュリエット・ビノシュ,アニー・ジラルド
『白いリボン』2009年 パルム・ドール、エキュメニカル特別賞、国際批評家協会賞
白いリボン [DVD]/クリスチャン・フリーデル,レオニー・ベネシュ,ウルリッヒ・トゥクール
『愛、アムール』2012年 カンヌ映画祭パルム・ドール受賞
2013年 アカデミー賞 最優秀外国語映画賞
2013年 セザール賞 最優秀作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞、主演女優賞
の主要5部門独占
なかなか出会えない重量級の作品ですので、
ぜひご覧ください
キネ旬上位は間違いない作品です。
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