和菓子職人だったグリーンルチル(緑針水晶)さんの話

 

パンプル・ムースに来られたのは38歳くらいだったと思います
ある数代続く和菓子屋さんの娘婿でした
子供2人と奥様 奥様のご両親と一緒に暮らし 義理父の弟子として働いていらっしゃいました


守護石はグリーンルチル
女性の心でも(女性の行動や心は男性にとって理解しがたいのがふつうのようです)よく理解してくれるので 私は守護石がグリーンの男性は女性にとって最高のパートナー と思っています
事実グリーン系の男性はほとんどの女性にとって違和感無く話しやすいのは確かです
異性との相性をみるとき 女性がグリーン系の男性のお名前を書かれたときは たいてい「大事になさると良いですよ」ということになります

 

10年この和菓子屋さんの家族に仕え・・ 彼の話を聴いていると本当に家族に仕えてる という感じを持ちました

彼自身はぜんぜんそんな風には思っていないようで 子供をかわいがり 奥さまともなるべく仲良く そして一日でも早くお父様に匹敵するような和菓子職人になりたい 話していました

確かにそこの和菓子はおいいしかったし 一度だけ彼が一人ではじめから終わりまで作ったというイチゴ大福を食べさせていただいたことがありますが これは本当においしかったです

 

ある日突然離婚を言い渡されました
彼にとってはわけがわからず 本当に寝耳に水のような話でした

 

この一家は成田山新勝寺の境内のある占い師を信望されていました
その占い師にすぐに店をたたんで海辺の町に引っ越せ といわれたようなのです
その際婿は追い出して家族だけで引っ越せ と


彼は子供たちがかわいいし 奥様に大きな不満があるわけでもなく 義理父の罵倒と義理母の冷たい視線に耐えながらも朝早くから毎日頑張っていたのです
聞くところによると 毎月のお小遣いは3000円 これではお友達と飲みに行くこともできない 守護石を買うときも2ヶ月ほど待ってほしい という風でした
食事はスーパーのお惣菜が多く 奥様は義理母と店頭に立ったりして店を手伝わないといけないので 調理する時間がないといっていたそうです
しかし昔はかなり儲かっていたそうですが 洋菓子がはやるにつれ 和菓子離れがすすみ店も暇なときが多くなりずいぶん売り上げも落ちてしまいました
特に夏は売れ行きが悪いので 彼もいろいろ考えて新作を作らせてもらいたい と提案したのですが 何度頼んでもにべも無く断られました
10年たっても義理父はまったく彼を認めてくれなかったけれど でも確かに作る和菓子はとてもすばらしいので自分もそうなれるよう努力することは楽しいとおっしゃっていました

 

あるとき 彼が店に着いて吸殻をゴミ箱に捨てていたのを みとがめられひどく叱責されました
自分が吸った吸殻ではなく 「店に来る途中毎朝道に落ちていた吸殻を拾いながら来るのです」といったところ そんな余計なことをする暇があったらその分もっと早く来て働け といわれ そのときさすがに自分はここには居場所がないのかな と思ったそうです

最終的に店をたたむことが決まり 身一つで離婚された挙句 彼は10年使えてきた店を退職金?30万円で追い出されました


「これからどうするの?」
「30万円あるだけなので なにをするのも無理と思うのでS県の実家に帰ることにしました」


「逆に考えると何ももらえないでよかったね 
 なにももらえなかったことをうらんだり もっと何かを要求することもできるかもしれなけど なにももらわなかっ    たからこそ 変なマイナスのカルマももらわずに済んだわけよね」


「そうなんですよ
 この石のおかげかもしれないけど 不思議につらい とかくやしいとか という気持ちにならないんです
 子供たちに会えなくなることだけは さみしいけど」


「もしかしてそのご家族に対するあなたのカルマがあって それがここでようやく解消したってことじゃない
 だから解放された というかほっとしたというか そういう感覚なので低い感情がわいてこないのかな
 ここから 今度こそ本当のあなたの人生が始まる もうこれから自由に好きに生きていいってこと」


「ぼくもそう思います」

 

郷里に帰り 仕事につき 半年ほど経った頃 2・3人の女性の名前が書いてあり相性を見てほしいというFAXが送られてきました
もててるんですね~