前作のグランド・イリュージョンが、案外面白かったので鑑賞してみる事にしました。
手品を題材にした映画作品には以前それ程興味が無かったのですが、本シリーズを鑑賞後はこの手の作品のイメージが完全に変わりました。
まず高揚感溢れるテーマソングが分かりやすくも癖になる曲であり、この何とも言えない世界観に引き込まれる1つの要因にはなった事は間違いないと思います。
また前作同様本作も1度鑑賞後に、もう1度観返したくなる映画でした。
特に2作目である『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』のどんでん返しは、前作をも更にひっくり返すラストとなっていた為、きちんと1作目から鑑賞しておいて良かったとつくづく思いました。
このラストシーンにはきっと賛否両論あるだろうなと思います。
またこの映画が魅力的なのは、マジックという題材を取り扱った映画であるにも拘らず同時にケイパーものであるという事が挙げられます。巧みにマジックを披露する大人気集団「フォー・ホースメン」。
彼らのカリスマ性の様なものにぐいぐいと引き込まれていく感覚そのものが、まるでマジックを観ている様でもあります。
更にジェシー・アイゼンバーグが演じる、ダニエルを観るのも楽しみの1つです。
この作品に主演している時のジェシー・アイゼンバーグは、他の作品に出ている時よりも何故か輝いて見えます。
特に印象深いシーンはやはりトランプカードを使ったテクニックで、セキュリティーを上手くすり抜けチップを無事手に入れる場面です。
ドキドキするシーンでもありますが、何処かふざけている様な軽い感じがしてそこが良いと思います。