【映画】街の灯 | おきらく映画ファンクラブ

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街の灯(1931・米・86分)

*フォーエバー・チャップリン

 チャールズ・チャップリン映画祭

 シネリーブル梅田で鑑賞

 

目の不自由な花売り娘に恋をした

浮浪者チャーリー。

彼女のために金を稼ごうと

清掃やボクシングなどに孤軍奮闘。

ユーモアとペーソスが詰まった

サイレント不朽の名作

 

製作・監督・脚本・作曲・編集

チャールズ・チャップリン

出演:チャールズ・チャップリン(浮浪者)

ヴァージニア・チェリル(盲目の花売り娘)

 

映画史上最も感動的といわれる

ラストシーンが有名です。

残酷なまでに美しい愛の物語は

間違いなくチャップリン映画の

最高傑作でしょう。

映画が作られてから92年。

いまだこの作品を超える愛の物語は

誕生していないといっても

過言ではないでしょう。

 

ボクシングシーンは爆笑でした。

まだ正月休みの人も多かったでしょうし

ロマンスグレーの応援の映画ファンも

多く詰めかけた映画館。

コロナ渦でマスク越しではありますが

こんなに会場全体で笑ったのは何年ぶり?

家で一人画面越しに映画を観るのも

確かに気楽だけど(時間やトイレの心配なし)

やっぱり大勢で観て一緒に泣いて笑って

共感しあう空間は素敵だなと思いました。

 

あのラストシーンの娘さんの困惑した顔

恥ずかしいけど嬉しそうな放浪者の顔

深いですよね。

決して、きれいごとじゃない。

約40年前に、この映画を観た時に

私が泣いた理由は何だったのだろう?

 

今回、流れた涙の理由は明確です。

浮浪者の想い(愛)が伝わってよかった。

2人の未来が決して明るいとは思えない。

しかし、確かに浮浪者の献身は彼女に伝わった。

それだけでも、良かったかもしれない。

 

今回はデジタルリマスターでの上映で

映像がクリアで美しいです。

サイレント映画ですが

音楽付きのサウンド版での上映です。

短いセリフがスクリーンに

時折、登場しますが

中学英語でも理解可能です(笑)

 

美しい愛の物語は

時代を超えて

長く語り継がれていくものです。

今回、この作品を再び

スクリーンで観ることができた幸せを

今、つくづく噛みしめています。