世界にひとつのプレイブック | 愛すべき映画たちのメソッド☆

愛すべき映画たちのメソッド☆

映画感想家・心理カウンセラー・芸術家のNatsukiです☆

『映画にどんなに素晴らしいメッセージが含まれていようと
「娯楽性」がなければ作品としては失敗だ』/レオナルド・ディカプリオ



「こんなに人のために尽くしてきたのに、いつも私の心は空っぽのままなの。」

それぞれに結婚歴があり、過去の出来事で心が病んだ男女と、その周りの家族たちのヒューマンコメディドラマ。

そして斬新な設定と伏線が散りばめられた異色のラブストーリー。

長い人生、いろいろな事に傷つき、いろいろな事に悲しみ、でも何かで「心のバランス」を保ちながら皆生きている。

心の傷による病に気付いていなかったり、心の傷を消すために誰かを求めたり、心の傷をグっと押し殺していたり、他人の心の傷を笑う者もいたりする。

そんな色んな人達が繋がって生きていれば、時に「摩擦」も起きるし、時に「化学反応」も起こる。

心の傷を「消す」のか「受け入れる」のか、自問自答しながら苦しんだ先の「希望へのサイン」を見逃さなければ、きっと人それぞれの「何か」に出逢える日がやってくる。

それは自分を笑顔にさせてくれる「人」だったり、笑顔になれる「物」だったりするかもしれない。

この世界は、一期一会の「何か」で溢れている。

心温まる癒しのオーラで光り輝くこの作品も、その「何か」の一つだったりもする。

本作の原題が表している通り、人生の「絶望」と「希望」は表裏一体なのだ。

そして、クライマックスのダンス大会の結果が発表される場面での「点数」が本作の重要なメッセージになっている。

何日も何日も練習して挑んだダンス大会で男女に与えられた、あの絶妙な点数こそが「人の心」にとって目指すべき《最高得点》なのである。

「たった一つの出来事が人生を変えることもある。」


Android携帯からの投稿