宇宙人ポール | 愛すべき映画たちのメソッド☆

愛すべき映画たちのメソッド☆

映画感想家・心理カウンセラー・芸術家のNatsukiです☆

『映画にどんなに素晴らしいメッセージが含まれていようと
「娯楽性」がなければ作品としては失敗だ』/レオナルド・ディカプリオ



「サイを振らなきゃならない時がある。」

アメリカ旅行中のイギリス人のオタク二人が、ネバダ州のエリア51を通過したところで、宇宙人のポールと『未知との遭遇』し『イージー・ライダー』しながら『メン・イン・ブラック』から逃げ回り『E.T.』するまでのお話。

つまり100%観客を選ぶ作品。

映画オタクへ向けた素敵なサプライズはそれ以外にも『1941』『ジョーズ』『インディ・ジョーンズ』『激突!』『スター・ウォーズ』『スター・トレック』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『エイリアン』『トータル・リコール』『トランスフォーマー』『X-ファイル』『プレデター』『ギャラクシー・クエスト』『スペース・ボール』など、スピルバーグ & SF映画 & SF映画のパロディのパロディまで網羅。

『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラムに匹敵する名演技を見せるCGキャラクターの宇宙人ポールは、見た目はコテコテのベタなリトルグレイ型エイリアンなのに、中身は完全にアメリカ人以上にアメリカンなヒッピー風というギャップがたまらない。

マリファナを吸いつつブラックジョークと卑猥な下ネタを連発する下品な宇宙人を通し、イギリス人とアメリカ人のカルチャーギャップをも表現し笑わすという離れ技にとても親近感を覚える。

特に『宇宙人乗ってますステッカー』のくだりと、意外なラブストーリーの展開は不意打ちで笑えるし、『イージー・ライダー』が上映されている街は、本当に『イージー・ライダー』が撮影された場所という「SFに全く関係ない」無駄な大ネタまであって微笑ましい。

人種など軽く超越した存在の宇宙人に、意外と深い人生哲学も教わるかもしれないので、B級SFテイストと思って甘く見てはいけない。

「友情は星を超える!」


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