ハングオーバー 1&2 | 愛すべき映画たちのメソッド☆

愛すべき映画たちのメソッド☆

映画感想家・心理カウンセラー・芸術家のNatsukiです☆

『映画にどんなに素晴らしいメッセージが含まれていようと
「娯楽性」がなければ作品としては失敗だ』/レオナルド・ディカプリオ



「昨日の記憶が、全くない!?」

《酔った男子のバカ騒ぎ》が物語の全ての発端というだけでも共感でき、記憶を無くした翌日に二日酔いのまま「昨夜いったい何が起こったのか?」を全員で一から必死で解明していくという状況が他人事とは思えず、終始爆笑の連続。

飲み過ぎる→酔い潰れる→記憶喪失という流れを何度も経験した人には最高の《泥酔あるある映画》。

翌日に飲んだ現場に戻って記憶の点と点が線で繋がり昨夜の衝撃の事実を知る・・・という珍事件を何度も繰り返した人にとっては、今までの映画には無かった共感ポイント連発の新ジャンル。

今まで、頭を打って記憶喪失という作品は多々あったが、泥酔で見失った「記憶のピース」を埋めていくという、バカバカしさ全開な作品は意外と他に無い。

関係無い人からすると「知らんがな」というレベルの、当事者にしか分からない切実さがミステリータッチで描かれ余計に笑える。

そんな軽いテイストと思わせといてミステリー映画的な「謎解きの構成」が非常に上手いという所も憎い。

コメディとミステリーの融合が素晴らしく成功している奇跡の作品。

意外と映画ネタも多く『サイドウェイ』『グレムリン』 『インディジョーンズ』『スリーメン&ベビー』『キャットウーマン』・・・そして極めつけが『レインマン』で流れていた『Iko Iko』をバックに、ラスベガスの有名なシーンと全く同じカメラアングルでエスカレーターを降りてくる場面で、笑い過ぎて涙が止まらなかった。

そして最上級の《種明かし》が 待っている抱腹絶倒の爆笑エンドロール。

今までの2時間はこの為の「壮大な前フリ」だったと気付いた頃には・・・もう完全にこの作品に酔っている。

「飛べ、異国の地へ! 飛ぶな、昨夜の記憶!」


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