アヒルと鴨のコインロッカー | 愛すべき映画たちのメソッド☆

愛すべき映画たちのメソッド☆

映画感想家・心理カウンセラー・芸術家のNatsukiです☆

『映画にどんなに素晴らしいメッセージが含まれていようと
「娯楽性」がなければ作品としては失敗だ』/レオナルド・ディカプリオ




「一緒に本屋を襲わないか」

小説ならではの大きなトリックがあるため映像化は不可能と言われてきた伊坂幸太郎の原作を映画化した作品。

他の伊坂作品と同様に、世界観がいろんな作品世界と裏でリンクしているし、独特の雰囲気は世界に誇れる程のオリジナリティに溢れている。

仙台を舞台に悲喜交々の人生模様を交差させ、意味不明だと思われたタイトルの真意がラストで分かり、とても切ない余韻を残す。

伊坂幸太郎らしいセリフの数々はどれも哲学的でドキッとするものばかり。

それぞれの役柄の人生を感じさせる役者達はみな好演していて、どの場面もとても胸が熱くなる。

《生と死》という深いテーマを重過ぎず軽過ぎず描いているので余計に心に響いてくるという点も巧い。

人の一生はまさに光り輝く一期一会の線香花火。

「生きるのを楽しむコツは二つだけ。クラクションを鳴らさない事と、細かい事を気にしない事。」


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