「いろいろな方向から見る」

 

 「視覚障がい者 改札で困惑」という新聞を読んで、私は本当にハッとしました。

普段、私もJRのイコカや私鉄のピタパを利用していますが、「便利な世の中になったなあ」とばかり思っていました。しかし、これが、目の見えない方あるいは見えにくい方にとって、通過を妨げる嫌な機械であることがわかりました。残高を確認しにくいIC乗車券より切符を利用する視覚障がい者が多いということですが、改札に切符を入れようとICカード専用の改札機の前に立って、切符を入れる口がないので、切符を持ったまま立ちすくんでしまうわけです。ただでさえ、自動改札機は足早の乗客にぶつかることが多く、みんなの邪魔にならないようにすごく気を使っているそうです。今の状況が進むと、切符投入口のない改札機が多くなってしまい、以前から言われている「バリアフリー」に逆行することになってしまいます。とにかく、「物事は一方向からのみ見ていたらダメだな。」とつくづく実感しました。

 物事も人間も一面のみを見て判断してはいけないと改めて思いました。我々教職員も、子どもたちを見る際、いろいろな方向から見ていかないと、落とし穴があるかもしれません。

 

 

<ハナさんのプロフィール>

電気会社や出版社、中学校長を経て、現在英風で渉外企画の仕事を担当しています。

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