「読書のすすめ」
みなさん!こんにちは!英風女子高等専修学校の英(ハナ)です。この先、私の思いついたことをお話ししていきます。どうぞ、これからよろしくお願いいたします。
新型コロナウイルス感染症に対する非常事態宣言下、5月に突入しました。新聞では「子どもたちの勉強はどうなるのか?」「学力は低下しないのか?」などの意見が大きくなり、わが英風も含め、多くの学校でオンライン授業などの実施に向け急ピッチで準備をしているところです。
しかし、ここで私は問いたい。学習とはいつからそんな受け身なものになってしまったのですか、と。学習の一番の手法は「本を読む」ことであるということを忘れてはいませんか、と。外出自粛で家の窓から青く澄んだ五月晴れの空を見ると、「人間よ、豊かな感覚の持ち主になれ」と言っているように感じます。すなわち、この機会に「読書」をおすすめしたいと思います。
本を読むということは、「テレビ・スマホ」を「見る・聞く」よりも、自分の積極的な意思を働かさせねばなりません。テレビやスマホは、目の前の画面に具体像が次々と現れてくるし、音が耳に入ってきます。「読む」は「見る・聞く」より、はるかに積極的でしんどい行為だと言えます。しかし、「読書」には、それぞれの人生への得難い財宝が隠されているのです。
「読む」という行為は極めて積極的な行為で、文字を通してその奥に潜んでいる思想・心情などを感得、理解することだと言われています。「読書」は「考え」たり、「感じ」たりすることです。人間が人間たる所以はまさにこの考えたり、感じたりができることなのです。そして、このことによって、人類は今日のように文化・文明を発達させてきたのであり、さらには、豊かな未来を築き上げる大きな力になると言っても過言ではないと思います。自宅待機の今、読書で過ごしましょう。
※ハナさんのおすすめ本
「夏の災厄」篠田節子著(角川文庫)\840
22年も前の本で、現在のコロナ危機を予言したような驚きの1冊です。
とても読みやすいので、ぜひ読んでみてください。
<ハナさんのプロフィール>
電気会社や出版社、中学校長を経て、現在英風で渉外企画の仕事を担当しています。
