百万年の夜 | しあわせになりたかったのに

しあわせになりたかったのに

すみませんでした。

とても、とても、つかれてしまった。

こころが、
おちつかない。

そんなときに、
願うのはさ。


たとえばさ。

深い、
ふかい夜に包まれて、
眠ってしまいたいとかさ。

深い、
ふかい海の底に、
沈んでしまいたいとかさ。


ねえ。

たましいが、
幾つあっても足りないような、さ。

いのちが幾つも、
すり潰されてしまうような、さ。

そんな夜って、
あるだろ?


ねえ。



だから、
ただ、
手をつないでよ。




ねえ。