台湾の神仏・百年金龍 | THE WING OF EIEL

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エイエルの翼は何処へ飛翔するのか

昨年の8月に台湾に行ってきた。海外旅行などできるような経済状況ではなかったが、妻が「行きたいところに行こう」とコツコツ貯めた貯金を解約してくれたのだ。

 

日本国内の遠いところに行くくらいならむしろ台湾の方が安く行ける。どうせなら神仏にお参りする旅にしたかったし、台湾には財神が数多くいらっしゃる。金運を上げる旅にしたかったのだ。

 

また、その頃は鬼門遁甲を熱心にやっていて、台湾の方角で最も金運のいい時期を調べると、8月のお盆時期だった。

 

 

8月12日に新千歳からエバー航空で台湾に飛ぶ。入国手続きの前に両替をしたのだが、なんとこの日に限ってレートが2.6と極端に悪い。

 

長打の列に並んでやっと入国審査を済ませ、MRTで台北へ。旅行代金は航空券・ホテル代とも日本旅行で支払い済みだったが、ホテルチェックイン時になんと保証金を求められてしまう。

 

チェックアウトする時には返してもらえるものの。3泊とも同じホテルであるため結構な金額で、その分使えるおこずかいは大きく減った。

 

そして帰国する時にはレートは普段に戻っていたため、結局かなり損をしたことになる。なんのために鬼門遁甲で一番金運のいい日を選んだのか・・・ 

 

実は鬼門遁甲には様々な流儀があるようで、それによって算出される方角と日にちは結構異なるらしい。私は日本の有料サイトで半年ごとの暦を買って見ていたのだが、どうやらあまり当たってはいないようだ。

 

 

ホテルはどうしても泊まりたかった「圓山大飯店」(ザ・グランドホテル)をあらかじめ指定していた。

 

 

ここは元々日本が作った「台湾神宮」のあった場所で、この場所自体がパワースポットであり、ここには「百年金龍」がいらっしゃるのだ。

 

 

百年前の台湾神宮の時代からこの山頂におわし、飛行機事故や空襲で跡形もなく神宮は破壊炎上してしまったが、池にあった青龍は無傷のまま残り、ホテルが建てられてから金色に塗られてレストラン前に鎮座している。

 

 

かつて台湾が日本だった時代からこの地を守り続けてきた龍神様がいらっしゃるホテル。どうしてもここでなければならなかった。

 

 

部屋で荷を開いて一休みしてからまずはこの金龍に挨拶に行く。このホテルは龍宮に見立てて作られており、壁画や装飾など、計20万匹以上の龍が彫刻されているとのこと。

 

その中でもこの金龍は特別であり、数々の人々の願いを叶えてきたそうである。

 

龍神祝詞をあげてご挨拶し、100年以上に渡ってこの地をお護りになり、日本人にも台湾人にもお世話してくださったことを御礼申し上げる。

 

台湾神社がすべて失われてもこうして今もなお残り、信仰の対象となっているのは、この龍神が日本から勧請されて、この台湾の地と人とを愛したからなのだろう。

 

中国の龍は大体四本爪か五本爪なのだが、この龍は3本爪。日本の龍なのだ。

 

 

 

日本統治時代、多くの日本人がこの地を愛し、この地のために、台湾の人々のために尽力した。差別があったのも事実だが、他の植民地政策と違い、日本は莫大な国家予算をつぎ込んで社会インフラを整え、教育に力を注ぎ、この地の暮らしを良くしようとした。

 

それゆえ当時を知る高齢の方々は未だに日本精神(リップンチェンシン)を大切にされている。

 

日本敗戦後、台湾は中華民国となったが、その時入ってきた国民党軍や中国本土の支那人たちはあまりに規範意識が低く、汚職がまん延し、人民は虐げられた。

 

日本の統治が終わり本国の素晴らしい統治が始まると期待していた人たちは落胆し、ただ外省人の横暴に耐えていたのだ。

 

それでもあまりにひどい仕打ちに耐えられなくなり抗議をするようになると、今度は凄まじい弾圧が始まり、やがてそれは「二・二八事件」とのちに呼ばれる大虐殺となった。

 

当時の台湾人の実に200人に一人が極めて残虐な方法で殺され、その後も戒厳令は続いて白色テロと呼ばれる反体制派狩りが広まった。

 

当然教育内容もガラリと変わり、反日教育も行われた。当時そうした教育を受けた人たちは日本に良い感情を持っていない方たちもいる。

 

しかし、その後に李登輝総統という偉大な政治家が現れ、台湾に真の民主化をもたらし、本当に奇跡のような発展を遂げていった。

 

中華人民共和国は今まで一度も台湾を統治したことはないのに、台湾を自国の領土だと言い張り、今も武力を行使してでも統一を果たすと言い続けている。

 

台湾にやってきた当時の国民党軍は共産党と戦って敗れた中国の敵だったが、今では中国国民党は中国本土とつながっており、二・二八事件以降人民を虐殺して奪った膨大な資産を使ってマスコミなども支配しており、現政権である民主進歩党と敵対して中国本土への帰属を目指している。

 

 

台湾は複雑で悲しい歴史の元に今の姿がある。そして国際的には国として認められず、日本は敗戦時に見捨てただけでなく、中国との国交回復とともに台湾とも一時断交している。

 

それでも台湾の方々の多くは日本を好きでいてくださる。中国という巨大な国を相手に独自に生きていくことは大変なことだが、日本は台湾を支援し、台湾を大切にしてほしい。