アカラシアの治療法にはいくつかあります。
・バルーン拡張術.・・・文字通り、内視鏡でバルーンを挿入し胃の入口をこじ開ける。
・腹腔鏡下手術・・・腹腔鏡を用いた外科手術で、その際腹部に何箇所か穴を開ける。
・POEM・・・内視鏡的筋層切開術。内側から切るので体の表面に傷が残らない。
アカラシアの疑いあり。。。という状態の時に術式を調べ、
アカラシア患者さんのブログを漁り、体験談などをいろいろ読んだ結果
腹腔鏡下手術←これは真っ先に「ナシ!」となりました。お腹に何個も傷跡が残るなんて!これは論外。
残るはバルーンかPOEMか。。。バルーンは再発率が高くその場しのぎな印象。。。
POEMっきゃないだろ!
となるのも必然で。。。病名がハッキリした時点ですでに重症でしたので、私は切る気満々!
だったのですが、母がやたらと心配して「最初はバルーンを試してみたほうがいいんじゃないの?」
などという始末。
母からしてみれば、いきなり外科手術、という大きな話になってしまったことに心配したようで、
バルーンで済む(切らないで済む)ならそれに越したことないという考えだったようです。
その後いろいろないきさつがあり、結局バルーン拡張もすることになるのですが、
当時の私はひと思いに切って早く楽になりたいということしか頭にありませんでした。
POEMという術式は腹部を切らない分体の負担も軽く、入院から退院までが5~6日程で済みます。
ただ、POEMを受けられる病院が限られているので、即手術とはいかないのが現状です。
井上先生の診断を受けるべく昭和大学横浜市北部病院を受診した際も、34人待ちと言われました。
POEMを受けられる病院が少ない上にアカラシア治療のパイオニアですから無理もないですが、
早くて2ヶ月後と言われかなり気落ちしてしまいました。←切る気満々だっただけに。。。
※井上先生のアカラシアチームは2014年3月24日より昭和大学江東豊洲病院
に移られました。