どうも・・・ショーエイです。
6月頭にウクライナ軍は反転攻勢を仕掛けたみたいですが…
米軍の現・統合参謀本部議長であるミリー氏は、
これは無謀な発想になるような意味で、
ウクライナ側に防御に徹して停戦するようにアドヴァイスしている。
まあ…これがある意味次期統合参謀本部議長を
ブラウン氏が指名されて交代する要因に成ったのかな…
ちょっとズルい話をすると…
6月当初から状況を見極める為、
この件をブログでは静観して見てました。
大博打としている点で、
各国から支援を受けた兵器がどう機能して、
この反転攻勢を支えるのか…
それを見極めてからの話とします。
【米軍でもイラクやアフガニスタンで攻撃する際は苦戦した】
実はマーク・ミリー統合参謀本部議長の見立てでは、
米軍の過去の実績からの見積もりでも有ったわけです。
別段ロシアに肩入れする意味で
言っていたわけではない様です。
訓練された米軍でも型落ちしたアラブの部隊相手に、
攻勢状態となる状況下ではかなり苦戦した。
当ブログでもその実績から算出して、
兵力で劣るウクライナ軍が訓練を受けた状態であっても、
ロシアに対して攻勢に出る作戦は無謀に近い様にも感じた。
まあ、あえてブログでその点を言わなかったのは…
寧ろ当ブログはこの戦争で
ロシアに勝たせたい意識が有るからです。
と、言うよりも…
バイデン政権に勝たせたくないという意味が
大きな所と成るわけです。
なので…ウクライナが反転攻勢仕掛けるのを待っていた。
案の定、ロシア軍もこの反転攻勢を待っていた訳で、
プーチン大統領も「シテヤッタリ」とほくそ笑んでいる事でしょう。
と、は言えロシアも油断すれば、
反転攻勢にやられる可能性もあるのですが…
なので…結果は最後まで解りません。
ただし…ロシアの術中に
ウクライナが嵌った状態である点は言っておきます。
【基本防衛側が有利】
敵の攻撃に対して
防衛側は準備をして迎え撃つ事が出来ます。
これは基本中の基本です。
城を一つ落とすのに、
最低でも2倍の兵力が必要とはよく聞く話で、
ある意味これに近いです。
ロシアの短期決戦は失敗に終わりました。
無謀とも言えるロシアの攻勢だったわけですが…
寧ろウクライナが攻勢を仕掛ける状況を
構築する意味では、
功を奏した形になったと考えます。
ロシアが南部と東部のエリアを支配した事で、
ロシアとして見れば停戦しても
負けではない事が印象付けられます。
むしろウクライナは負けという印象に成ります。
この心理状態を齎すことで、
ウクライナが寧ろ反転攻勢に出てくる事は
想定できる訳です。
更にロシアはこの4州を併合するとしたことで、
ウクライナ政府は挑発された状況にも成ります。
ゼレンスキー政権としては、
ここまで多大な犠牲を払って、
結果、4州をロシアに取られたままでは、
政権の信頼を失う状況にしか成らない訳で、
いわばこの状況下での停戦は出来ないと言えます。
ロシアの攻勢時と違い、
守勢に入った方は無謀な作戦を必要としません。
ロシアは人海戦術で東部に犠牲を払って、
効率よく南部を抑えて行きました。
その際に東部に派遣された兵士たちは、
いわば命を用いた偽装軍でもあったわけで、
今考えるとロシアの陽動作戦と言っても良いでしょう。
これを撃退した戦果をウクライナは強調していた訳です。
ところが結果として先ず南部は手薄になり、
ロシアに南部の攻略を許し、
その後東部でもジリジリと押されたじょうたいに成ったわけです。
正直…ロシアのこの様な作戦は
称賛するものでは有りません。
勿論、ロシアも当初は防衛戦を想定して、
この戦い方をしていた訳でも有りません。
寧ろロシアの軍部が功を焦って実行した作戦です。
ただしこの作戦によってウクライナ軍が右往左往して、
どこに軍の主力を置くか困惑した所は言うまでも無いのと、
ある意味、多勢に無勢で、
それでも良く戦ったというしかないのも事実です。
どの道どこかが手薄に成るという事です。
そこでようやくロシアがこれら4州をほぼほぼ抑えた段階で、
NATOの兵器がウクライナに齎される話となりました。
ここでロシア側は防衛戦に切り替えてこれを迎え撃つ形で
作戦をシフトしたわけです。
いわばウクライナ軍のしぶとさを認め、
これらを効率よく殲滅する方法という事で、
思いつく作戦です。
これはウクライナ戦争を考える場合も同じと言えます。
ほぼ思考する人間なら誰もが考えつく作戦で、
寧ろロシア側の意図は読まれるとも思われる。
それを悟らせない為に
ロシア軍の弱点をあえて黙って露呈させていた。
ワグネルのブリゴジン氏を放置していたのもそれが理由で、
寧ろブリゴジン氏はその意図を理解していたかに思えたが…
最近の発言から寧ろ
そういう意図は理解して居なさそうに見える。
【ウクライナ政府が反転攻勢を認めてしまった時点では…】
ブログでこの内容を記すのは、
ウクライナ政府が反転攻勢を認めたからです。
認めた以上、
ウクライナ軍はこの作戦から引き下がれなくなったのです。
もしこの作戦を中途半端に終わらせるのなら、
寧ろ膠着状態は長期化し、
停戦した方がマシな状況に成るでしょう。
【ウクライナは勝頼の状況に似ている】
信長たまの長篠の戦いも正にこれで、
勝頼への餌は、どうやらここが鉛の産地であったという事で、
いわば武田がここを抑えて織田に打撃を与えれなければ、
武田は何れ滅ぶという計算に成るわけです。
結果、その鉛の威力によって
この戦いは幕を閉じるような形に成るわけですが、
何もせずに逃げかえるも地獄、
進も地獄、
故に雌雄を決せられる今を勝頼は選んだという事です。
そういう意味で信長たまは勝頼を無能扱いしなかったと言えます。
まあ…逆にここで弱体化して、
後が楽になるので有りがたい選択だったのですが…
【ロシアはNATOの参戦を常時警戒している】
作戦当初から、隙あらばNATOが参戦してくる事を想定してます。
なので簡単に主力兵器は
持ちいられない状況にあったわけです。
そこは米軍は寧ろ想定して考えており、
寧ろ英軍の方は想定していないと見なします。
これらは彼らから出る発言から実はその内情を割り出せるのです。
故にロシアは
余力を残してのあれだけの被害であるとも考えるべきです
逆に苦境している状況を見せているのは、
この時点でNATOが参戦する事を
望んでの話と見ても良いと言えます。
いわばプーチン大統領の目的は、
この戦争から第三次世界大戦に結びつける事だからです。
ここで仮にNATOが参戦する場合、
台湾有事もほぼ同時に発生すると言えます。
いわば中国が台湾有事を発生させていないのは、
そこの駆け引きの為とも考えて良いでしょう。
無論、他の理由も並行して存在するわけですが、
米国側にも察せられる状況で、
NATOの抑えも含めた対応として
見なしても良い話で考えるべき状況なのです。
勿論、中国政府としては
第三次大戦は実は避けたい話に成るのですが、
それは米国次第という所で、
強かに見守っている状況です。
中国としてはグローバル経済が健全な形に戻って、
寧ろ経済力で影響力を米国と
競い合いたいと感じているのです。
この経済力で競い合うことを米国が阻むのなら、
そこは戦争で
雌雄を決するという流れにしか成らないのも事実で、
人的犠牲の下で勝負するのか、
人的犠牲なく技術力躍進を
正々堂々と競い合うのかの違いな訳です。
日米の人からすれば何れも脅威に感じるわけですが…
それで戦争の道を選ぶ話なら、
民主主義の知能は低すぎるという話でしか成らなく成ります。
まあ…中国が勝つ前に、
米国主導で国際統合の話を進めてしまうのが、
一番安全な道と言えるのですが…
現・バイデン政権では知能が低すぎて
その構想すら理解できないかもと言っておきます。
【欧米の大衆迎合主義は正に間抜けそのもの】
欧米側がこのウクライナ戦争で考える目標、
いわば標的はロシアに於ける革命を引き起こすことです。
日本人のプロ・アマ問わない意味で
戦略評論家を名乗るのなら、
吉川英治の三国志は読んでいるはず。
いわば正史ではなく、
三国志演技のフィクション大の方に成るのですが…
その中に呂蒙という呉の武将が、
名将関羽を追い込んだエピソードが有ります。
そこでは関羽の兵士たちの親兄弟を用いて、
呂蒙側の治世のすばらしさをアピールしたという作戦です。
これにより関羽の兵士の士気は下がって、
次第に関羽は兵士を失っていくわけです。
さて…西側諸国、いわば欧米は
ロシアの人々に何をしているのでしょうか?
スポーツの世界でロシア人やベラルーシの人々に
冷たい視線を浴びせ、
一部では大会の参加拒否まで行う始末です。
スポーツと政治は別物である…
まあ、そういう信念も崩れ去るような話です。
そして大衆はまるで
この扱いに賛同するかのような主張をしています。
では・・・心理的にロシア人がどう考えるかを分析して見ると…
ロシア人の大衆はこの理不尽な偏見とも捉えられる
西側の対応に対して寧ろ憤りを感じます。
勿論、戦争に反対する意見も有るのでしょうが、
ただロシアの人々を全て総括りにして批難を浴びせてくる
欧米の主張を気持ちよく受け入れる状態には無いわけです。
ある意味、欧米のロシア人へ対する扱いは、
寧ろ逆効果で
ロシア人を反欧米で団結させる効果しかないとも言えます。
反対にスポーツと政治は関係ないからという信念を貫き、
ロシア人でもベラルーシ人でも、
同じ人間として歓迎するなら、
その国の人々への印象は全く別物になるです。
勿論、彼らからの政治的な発言や主張は禁止する訳ですが、
それはどの国の人間も同じで、
ウクライナ人も例外では有りません。
しかし、現状ではウクライナ人の政治的な主張は好感され、
ロシアやベラルーシの人はその存在すら否定される形です。
ロシアの戦争反対を唱える人々を煽っても、
そのほとんどが平和主義なのだから、
そこの人たちが革命と言う手荒い手段に走るとは考えにくい。
かと言って気性の荒い人々は、
欧米のロシア人に対する偏見に対して怒りを覚えます。
なので…
寧ろロシアでは戦争へ志願する意識を持つ方が
増えるという可能性を秘めているのです。
攻勢から守勢に転じてロシアが踏ん張る事で、
攻勢時に多大な犠牲を払った作戦は、
ここまでの布石として必要なものという認識に変わり、
ここからロシア人のプライドを守り抜く戦いとして、
ロシアがアピールするのなら、
欧米の偏見が寧ろ功を奏して、
士気高揚に結びつく流れにも成りかねないのです。
まあ…ロシアがそういう手段を講じるかは別の話として…
どの道、相手の人々を悪くいう事で、
その人々を懐柔するのは難しいという事です。
仮に…韓国人が日本人を悪く言って、
日本人が韓国人の主張に耳を貸しますか?
という話と同じ効果と成るわけです。
まあ…色んな戦略評論家だか、
軍事評論家が居るのですが…
彼らは所詮、兵器オタクなだけで、
戦略的視野という部分では素人という話しかしてません。
当ブログが戦略家として優秀だと認める、
欧米諸国の政治家または著名人は、
コリン・パウエル元国務長官、
ロバート・ゲーツ元国防長官、
そして、マーク・ミリー統合参謀本部議長の3人くらいですかね。
まあ、著名人以外にはまだいるかも知れないし、
当方が他を良く知らないからという事情も含みますが…
因みにオースティン・現・国務長官は
人間的には優秀な人ですが、
戦略家としてはむしろ
マーク・ミリー統合参謀本部議長が目立っているので、
その辺で評価が異なるところとして伝えておきます。
因みに李尚福・現・中華人民共和国国防部部長も、
中々優秀だと見ています。
まあ、情報や発言、そして行動の流れから見るに。
李尚福氏に関して言えば、
先のペロシ訪台で戦争も有りという状況下で、
寧ろ冷静に対応しつつ、
別な意味での欧米に対するプレッシャーを
意識していたという点での評価です。
まあ、あそこで戦争を仕掛けるのは、
馬鹿か天才の紙一重の話で、
馬鹿でも戦争する、
天才でもあのタイミングは逃さないというポイントですが、
優秀な人は一歩待つという所で、
その一歩待ったを評価するという所です。
ただし…今のバイデンでも、トランプでも、
中国に対する対応の変化は生じないという事でも有りますが…
寧ろその一歩待った判断が良い形に結びつく未来を
切に願いたい所です。
当方は優秀な人間を愛する訳で、
国を差別する形はないので、
日本人からして敵、味方関係なく評価してます。
兵法の基本として、
「敵を過大評価するくらいが良策を生み出すに丁度いい。」
諸葛孔明の兵法24編にはこんな事が書かれていたかも。
まあ、元を言えば孫子の
「彼を知り、己を知らば」に成るのですが、
敵を過大評価し
自らの全身全霊を注ぎ込んで考え抜いた策は、
敵がそれに及ばねば味方の被害は更に少なく、
敵がそれ以上であっても善戦することが適うという話。
いわば自分が敵の立場なら
どうするかを含めて考え抜く為、
あらゆる可能性に備える事が適うという話です。
因みに当方が馬鹿と罵る時は、
結果が馬鹿な結果になった時で、
更にはその状況を修復するのに
困難な状況とした相手に対してです。
もしそれを修復して改善するまでの結果ならば、
寧ろ罵った事を謝罪しても構わないのですが…
未だそのような立派な馬鹿は存在してません。
馬鹿が敵に回ると
その手の内が寧ろ間抜けに感じる所で
流れて行くという事なのですが・・・
その中でも…相手が優秀なら
こういう形で来て、
私はこういう風に困るのにという
想定もあっての事と言っておきます。
まあ…現状、武田勝頼と同じ状況に陥ったウクライナですが…
多勢に無勢とは言え絶対に勝てないという話では有りません。
相手が五丈原時の司馬懿仲達で無ければの話ですが…
多勢に無勢で、
相手が五丈原時の司馬懿仲達の領域に達していたなら、
流石の孔明先生でも打つ手なしという事も言っておきます。
この言葉の意味を理解するだけも優秀なのですが、
多勢に無勢で攻勢にて勝利を齎すには、
相当な頭脳が必要とも言っておきます。
どれだけ兵器差で圧倒出来ても、
攻勢状態でそれに頼れば犠牲も大きく生じて、
寧ろ兵力差がジワジワと効いてくるという事です。
米軍がイラク・アフガニスタンで何とか戦えたのも、
兵力差があっての話。
ここは決して忘れては成らない点で、
この戦いの流れを見て行かねばならないという事です。
寧ろ・・・ロシアが守り切れない場合、
ロシア軍の作戦指揮官は相当お間抜けという話なのですが…
英国の様にそうであってほしいと望んで戦うのは、
それもそれでお間抜けな話でもあります。